2009年12月03日
「リフレックス錠」の勉強会をしました。

ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤

「リフレックス錠15咫廚諒拔会をしました

 

2009/08/04()   東畦店 M・I(♀)

 リフレックス錠<ミルタザピン錠> NaSSA 


ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬

Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant
抗うつ薬の新しい分類に属する最初の抗うつ薬。

 
1994年にオランダで最初に発売され、現在すでに93ヶ国で広く臨床使用されている薬剤で、日本が94番目の発売となる。四環系の抗うつ薬と類似の化学構造を持つが、SSRISNRIを含めた従来の抗うつ薬に共通する、セロトニン(5-HT)やノルアドレナリン(NA)、ドパミンなどのモノアミン再取り込み阻害作用を認めない。セロトニン及びノルアドレナリン神経の活性を高めることにより、セロトニンとノルアドレナリンの放出を促進し、抗うつ効果を発揮する。 さらに、セロトニン5-HT2受容体,-HT受容体及びヒスタミンH受容体に対する強力なアンタゴニストとして作用する。 


作用機序

  シナプス前αアドレナリン自己受容体及びヘテロ受容体を阻害することにより、中枢神経におけるシナプス終末からのノルアドレナリン及びセロトニンの放出を増大させ、抗うつ効果を発揮する。

  シナプス後セロトニン受容体において5-HT2及び5-HT3受容体を阻害するため、性機能障害や消化器症状等の副作用が軽減され、それにともない抗うつ効果に関連する5-HT受容体が選択的に活性化される。

  ヒスタミンH受容体を阻害することにより睡眠障害にも効果がある半面、
 傾眠などの副作用 も投与初期にはある。
 

 
ミルタザピンの効果

HAM--17(ハミルトンうつ病評価尺度)スコア推移で比較してみたところ、SSRIより効果発現は早く、三環系抗うつ薬と同等の抗うつ効果があることを示した。

またプラセボとの比較でも、本邦で初めて抗うつ効果の優越性が検証された。

投与1週目で睡眠障害が改善され、

投与3週目で不安・身体化症状の改善がみられ、

投与5週目で抗うつ気分や精神的不安などが改善された。

52週投与完了症例においても、速やかな改善効果と寛解の維持が認められた。

 

  安全性

  主な副作用は傾眠、口渇、体重増加、倦怠感であるが、90%以上が「軽度」なものであり、その多くは投与初期に認められた。また服薬の継続にともなう副作用の増加は認められなかった。

  主として肝薬物代謝酵素CYP1A2,CYP2D6及びCYP3A4により代謝されるが、併用薬の肝薬物代謝酵素は阻害しないため、併用薬の代謝に影響は与えない。

 

  効能・効果

うつ病・うつ状態

 

  用法・用量

通常、成人にはミルタザピンとして1日15咾鮟藉用量とし、1530咾鬘影1回就寝前に経口投与する。なお、年齢、症状に応じ1日45咾鯆兇┐覆と楼呂播宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として15咾困長圓Δ海函

 

まとめ

ミルタザピンは優れた有効性と速効性を示しながら、長期投与による効果の持続と安全性が証明されている薬剤のようです。睡眠障害の改善も場合によっては日中の眠気や過鎮静につながるかもしれませんが、効果面の利点がリスクを上回るものであってほしいと思います。

SSRISNRIで効果が不十分だった場合の、第2選択薬として期待できるのではないでしょうか。また場合によっては、第1選択薬にもなりうる薬剤ではないかと思いました。

 

            (参照 最新精神医学13巻5号2008年9月)