2018年12月15日
 慢性便秘症治療薬「モビコール配合ない溶剤」の勉強会をしました。
岡山の街の健康応援団

 岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)


慢性便秘症治療薬『モビコール配合内用剤』の勉強会をしました。 
                  
                     H30127
                                                        By  H.O. 東畦店 

【商品名】
 モビコール配合内用剤

【概要】
 本剤は腸管洗浄剤として使われてきたポリエチレングリコールを慢性便秘症に
 適応した本邦では初めての商品。
 既に海外では欧州を中心に広く販売されている。

【組成・性状】
 
 マクロゴール
4000
(ポリエチレングリコール)
 塩化ナトリウム(電解質)
 炭酸水素ナトリウム(電解質)
 塩化カリウム(電解質)
 ※大腸内視鏡検査の前に飲む腸管洗浄剤と有効成分はほぼ同じ

【効能・効果】
 慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)

【用法および用量】
 本剤は、水で溶解して経口投与する。(モビコールだけでは効果はない)
 *
 2歳以上7歳未満:
 初回用量1回1包を1日1回、症状に応じて1日1〜3回経口投与、
   最大投与量は4包/日(2包/回)まで。
 *
 7歳以上12歳未満:
 初回用量1回2包を1日1回、症状に応じて1日1〜3回経口投与、
   最大投与量は4包/日(2包/回)まで。
 *
 成人および12歳以上の小児:
 初回用量1回2包を1日1回、症状に応じて
   1日1〜3回経口投与、最大投与量は6包/日(4包/回)まで。
 
     
  1包を60ml(ヤクルト1本分)の水または飲料に入れ、2〜30秒混ぜると溶解する。
 2包のときは60×2
ml(オロナミンC1本分)、3包のときは60×3mlの水または
 飲料に溶解する。
※それ以上の量の水に溶解しても、それ以上の効果は期待できない。
 
味は塩味があるが、苦みやえぐみ等はなく飲みやすい。飲料は、酸味のあるスッキリとした
 りんごジュースなどがおすすめ。
服用のタイミングは、食事の影響を受けないため、
 いつでも
OK
 

【副作用】
 主な副作用は下痢7例(3.%)、腹痛7例(3.%)であった。 
 一緒に服用した水分を腸まで送り届けるという作用機序であるため、安全性の高い薬剤である。
 また、体内で吸収されないため、臨床検査値、バイタルサイン(血圧、体重、脈)にも
 影響を与えない。

【薬価】
 83.9円/包

【まとめ】
 
モビコール配合内用液はポリエチレングリコールおよび電解質を
 配合した製剤である。ポリエチレングリコールの浸透圧効果により、腸管内の水分量を増加させ、
 便の水分量の増加および便容積の増大をもたらし、排便を促す。
 作用機序が、一緒に服用した水分を腸まで運ぶというシンプルな薬剤であるため、起こりうる
 副作用も少なく、小児や高齢者にも使いやすい製剤である。
 薬価が酸化マグネシウム製剤と比べると高めであること、溶解するというひと手間が必要
 であることという点はあるが、製剤としては安全で使いやすく、慢性便秘症の
 ファーストチョイスとなりうる、いい薬剤であると思う。

 【おまけ】
 
グーフィス錠との比較 
 
グーフィス錠は胆汁酸の再吸収に関与するトランスポーターを阻害することで大腸に届く
 胆汁酸を増やし、水分の分泌と大腸の運動を促す薬剤である。
 消化管運動を促進する働きもあるため、モビコールと比べると腹痛などの副作用の発現は
 少し多いが、そのぶんスッキリとした排便感は得られるようである。
食前に服用した方が、
 より多くの胆汁酸を大腸に届けるため、効果が高い。
そのため食前投与が必要である。

 食前投与が必要だが、スッキリとした排便感が得られるグーフィスと、服用のタイミングは
 選ばないが、水での溶解が必要であり、安全性の高いモビコール、どちらもそれぞれ良さがあり、
 両者とも便秘で苦しむ患者様の助けとなるであろう。
 
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2018年12月15日
経皮吸収型 アレルギー性鼻炎治療剤潰瘍性「アレサガテープ」の勉強会をしました。
岡山の街の健康応援団

 岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)


経皮吸収型 アレルギー性鼻炎治療剤「アレサガテープ」
の勉強会をしました。

H30.3.26
By KY@東畦店

 

【アレルギー性鼻炎とは】
 
アレルギー性鼻炎とは、鼻の粘膜に入った異物を排除しようとする反応が過剰に起こり、
 おもに鼻水、鼻づまり、くしゃみといった鼻炎症状が続く状態をいいます。
 
アレルギー性鼻炎の原因として最も多いのは花粉で、成人患者の約90%が花粉症と
 いわれています。
 なかでも多いのがスギ花粉、次いでイネ科植物、ブタクサの順となっています。
 その他アレルギー性鼻炎の原因は、ハウスダスト(家の中のホコリ)やカビなど、
 ごく身近な場所にも潜んでいます。
 
【アレサガテープの効能効果】
 アレルギー性鼻炎 

【アレサガテープの用法用量】 
 通常、成人にはエメダスチンフマル酸塩として
14mgを胸部、上腕部、背部又は腹部の
 いずれかに貼付し、
24時間毎に貼り替える。なお、症状に応じて18mgに増量できる。

【アレサガテープの特徴】
     国内初の経皮吸収型アレルギー性鼻炎治療薬 
 
   
レミカットカプセルのテープ剤
     111枚貼付 

※既存のレミカットカプセルとの比較 
 
     
使用回数が11回と少ない 
 
     
食前、食後など投与時刻の制限がない 

※ザイザル(成分名:レボセチリジン塩酸塩)との比較 
       鼻症状(くしゃみ、鼻汁、鼻閉)に対する有効性 
 
  アレサガテープ8mg>ザイザル錠5mg>アレサガテープ4mg 
 
     
投与時刻の制限がない
       腎機能障害患者にも使いやすい
 
  ザイザルは腎排泄される薬剤であるのに対し、アレサガテープは肝臓で代謝されるため。 

アレサガテープは経皮吸収型製剤であることから、血漿中薬物濃度を維持することが可能であり
11回の貼付で24時間安定した効果が期待できる

【アレサガテープの注意事項】
 
 
     
比較的眠気を催しやすい。車の運転に従事させない。
 (アレサガテープ
8mgの方が4mgよりも眠気の発現率が高い傾向がある。
       貼付中に剥がれてしまった場合は、直ちに新たなアレサガテープを貼付する。
 (次の貼替え時間には
新たなアレサガテープに貼り替える。)
       貼付部位は、胸部、上腕部、背部または腹部。
 
腰部は他と比較してCmaxおよびAUCが低い傾向があるため、貼付しない。 
 
     
切って使用しない。 
 
【感想】
 
現在、アレルギー性鼻炎の原因として最も多いのは花粉で、成人患者の約90%が花粉症と
 いわれています。アレサガテープは従来の治療薬と異なり、投与時刻の制限を受けず、
 
11回の使用で効くお薬であるため、より患者さんにとって使いやすいお薬であると
 思います。特に高齢の患者さんにとっては、使用が視覚的に分かるため、貼り忘れを防ぐことが
 期待できます。私たち薬剤師もテープ剤の特徴をよく理解し、より良い使用指導を通して患者さん
 の治療に貢献していきたいと思います。


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2018年12月15日
潰瘍性大腸炎治療剤「リアルダ錠」の勉強会をしました。
岡山の街の健康応援団

 岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
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潰瘍性大腸炎治療剤「リアルダ錠」の勉強会をしました。
                            
                            H30.2.9  
By NY@
東畦店 

潰瘍性大腸炎については昨年12月の勉強会の際に詳しくまとめられているため、
割愛させて頂きます。
 

【リアルダ錠の効能効果】潰瘍性大腸炎(重症を除く) 

【リアルダ錠の用法用量】通常、成人にはメサラジンとして112400mgを食後経口投与する。
 活動期は、通常、成人にはメサラジンとして
114800mgを食後経口投与するが、患者の状態に
 より適宜増減する。
 

【リアルダ錠の特徴】
 
    有効成分であるメサラジンを最大4800mgまで投与可能
 
    服用は11
 
    有効成分が大腸全体に届く

 
     メサラジンは炎症を起こしている大腸の粘膜に直接作用することで効果を発揮して
   炎症を抑えます。リアルダ錠は他剤に比べて最も多くのメサラジンを投与すること
   が可能です。
 
     リアルダ錠は「MMXテクノロジー」という製剤技術によって、メサラジンを持続
   的に、直腸まで大腸全域に放出することが可能です 

MMXMulti Matrix System)テクノロジーとは
・錠剤表面のpH応答性コーティングによって、小腸下部付近のpHでコーティングが溶解し、
 病変部位である大腸へメサラジンを送達します。
親水性基材と親油性基材の
 マルチマトリックス
で、親水性基材がゲル化して膨張し、メサラジンの放出が緩やかに
 なります。また、親油性基材が腸液の侵入を抑制し、サラジンの放出がより一層緩やか
 になります。これにより、メサラジンの放出が徐放化されます。
 

リアルダ錠は活動期の炎症を速やかに抑えるだけでなく、症状のない「寛解」の状態を
長期にわたって維持し、「寛解」の状態から再び活動期に移行してしまう「再燃」を防ぐ
ことが期待できます。
     

2018121509130843660.jpg
持田製薬HPより
  

【リアルダ錠の注意事項】
 リアルダ錠は、冷所保存(15℃以下で保管)が必要なお薬です。家庭では「冷蔵庫」が
 適した保管場所になります。
 
※旅行の時などの対処法
 
1週間程度であればそのまま持ち歩いても心配ありません。旅行先で冷蔵庫に保管できる場合は、
 なるべく冷蔵庫に保管してください。
 

【感想】
 
現在、日本には約18万人の潰瘍性大腸炎さんがおり、その数は年々増加しています。
 潰瘍性大腸炎の寛解状態を維持するには「毎日きちんと服薬を続ける」ことが大切です。
 リアルダ錠は従来の治療薬と異なり、
11回の服用で効くお薬であるため、より患者さん
 の飲み忘れを防ぐことが期待できます。私たち薬剤師も服薬指導を通してお薬の適正使用
 を推奨し、これからも患者さんの治療に貢献していきたいと思います。

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2017年12月19日
潰瘍性大腸炎治療剤「レクタブル®2mg注腸フォーム」の勉強会をしました。

岡山の街の健康応援団

 岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)

    

潰瘍性大腸炎治療剤「レクタブル®2mg注腸フォーム」の勉強会をしました。
                                                H29年12月19日
                                                By TN @東畦店


初めに潰瘍性大腸炎とは?
潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜がただれて下痢や出血、腹痛をきたす原因不明の病気です。
潰瘍性大腸炎とクローン病を包括して炎症性腸疾患と呼びます。炎症の部位は、直腸から連続的に広がり、大腸全体まで及ぶこともあります。症状が良くなる「寛解」と、悪くなる「再燃」を繰り返すことが特徴です。
どの年齢層でも発病する可能性がありますが、10代後半〜30代前半に好発します。潰瘍性大腸炎の患者数は1970年以降急激に増加傾向にあり、2017年度の潰瘍性大腸炎の推定患者数は17万人以上です。

潰瘍性大腸炎の原因
潰瘍性大腸炎の原因はまだわかっていません。しかし、最近の研究では、「遺伝的な要因」、「食べ物や腸内細菌、化学薬品などの環境因子」、「免疫の異常」の3つが重なり合って発病すると考えられています。食生活の欧米化もこの病気が増加している要因のひとつとされています。

レクタブル開発の経緯
潰瘍性大腸炎は、主として消化管粘膜を侵し、しばしばびらんや潰瘍を形成する原因不明の大腸のびまん性非特異性炎症である。病変が直腸から口側に伸展することや、再燃と寛解を繰り返し治療が長期に亘ることから、直腸やS状結腸等の病変の局所治療において、高い忍容性を有し、簡便に投与可能な注
腸製剤が望まれていた。
レクタブル®2mg注腸フォーム14回は、1回のプッシュでブデソニド2mgを含むフォームを直腸からS状結腸に到達させる注腸フォーム剤である。ブデソニドはグルココルチコイド受容体親和性が高く、局所において高い抗炎症活性を有する一方、速やかに肝臓で代謝され、全身への曝露が少ないグルココルチコイドである。本剤は、フォーム剤の特性から腸管内における薬液の保持性が高く、投与後に肛門から薬液が漏れる事が少ない。また、1缶で14回までの投与が可能なこと、立位での投与が可能なことより、注腸治療の簡便性を向上させ、潰瘍性大腸炎の寛解導入治療における新たな選択肢として期待される。

レクタブルの治療学的・製剤学的特性
レクタブル®2mg注腸フォーム14回は、ブデソニドを有効成分とする潰瘍性大腸炎治療剤で、国内初の注腸フォーム剤である。
1.
本剤の126週間投与は、プラセボに対し有意に高い粘膜治癒率及び寛解率を示す。
2.
フォームが直腸〜S状結腸まで到達する。直腸〜S状結腸に病変を有するすべての
   潰瘍性大腸炎(重症を除く)に投与可能である。
3. 有効成分ブデソニドのバイオアベイラビリティは約16%と推察され、体内に吸収後は
   肝臓で代謝を受ける。
4.
立位で投与可能で、投与後に肛門から薬液が漏れる事が少なく、患者の受容性が
   良好な製剤である。
5. 1
缶で14回投与可能で、注腸投与のためのディスポーザブルタイプのアプリケーターが
     付属する製剤である。 

【効能又は効果】
潰瘍性大腸炎(重症を除く)
〈効能又は効果に関連する使用上の注意〉
 
本剤が腸内で到達する範囲は概ねS状結腸部までであり、直腸部及びS状結腸部の病変に対して使用すること。
 

【用法及び用量】
通常、成人には1回あたり1プッシュ(ブデソニドとして2mg) 、 12回直腸内に噴射する。
 

◎感想
増加している潰瘍性大腸炎の患者様の治療にまた一つ選択肢が増えた事は喜ばしいことだと思います。今までの注腸液だとかさばり持ち運びに不便でしたがレクタブルは1缶で14回投与出来るので薬局から家への持ち運びも便利ですし、旅行などに持って行く時も携帯しやすいと思います。
また注腸液だと肛門から薬液が漏れる事が多くあったようですが、フォーム剤なので漏れが少ないのも利点だと思います。

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2017年12月15日
持続性選択的DPP−4阻害剤「マリゼブ錠」の勉強会をしました。
岡山の街の健康応援団

 岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
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    持続性選択的DPP−4阻害剤「マリゼブ錠」の勉強会をしました。  
   
                                                H29年12月15日
                                                By MH @東畦店


経口糖尿病用剤の持続性選択的DPP−4阻害剤については、はな薬局のHPで他の薬剤師がまとめているため今回は他のDPP−4阻害剤との違いについてまとめていきます。 

マリゼブ錠
成分:オマリグリプチン錠
規格:12.5mg・25mg
用法・用量:25mgを1週間に1回経口投与

長時間作用するメカニズム(動物モデルにより示唆)
1.  肝臓で代謝をほとんど受けない。
2.  体内に広く分布するため腎臓での単位時間当たりの濾過量が少ない。
3.  大部分が尿細管で再吸収される。
はっきりとした理由はまだ証明できてはいないのですが、以上のことから長時間作用すると考えられています。

有効性(HbA1cの推移)
長期使用に関する特定使用成績調査(3か月次中間解析の報告)
新患・切り替え・追加を含む全体では7.346.82
新患では7.686.69
他のDPP−4阻害剤からの切り替えでは6.876.71
追加では8.347.58
以上すべての場合において数値は上がることなく改善しています。
他のDPP−4阻害剤からの切り替えにおいても数値は悪くなっていないため切り替えについても問題ないと思われます。

 マリゼブはDPP−4阻害剤では唯一週一回服用の薬です、しかし他に毎日服用する薬がある患者が服用するにはかえって飲みにくくなるかもしれません、新規で服用する、他剤をあまり服用していない、忙しくて毎日薬が飲めない患者等であれば需要があると考えられます。

効果については有効性で述べたように他のDPP−4阻害剤からの切り替えは問題ないと思われます。
患者のコンプライアンスを良くしていくためライフスタイルに合わせた服用方法が選べることはこれから必要になっていくのかもしれません。現在も長時間作用の薬が増えていっています。今のところ私は薬を定期的に飲む必要はありませんが万が一飲まなければいけなくなった時には週一回や月一回の薬が選択肢にあるのはありがたいことです。 

                    
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2017年10月24日
「高コレステロール血症治療剤/完全ヒト型抗PCSK9モノクローナル抗体」について勉強会をしました。
岡山の街の健康応援団

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 高コレステロール血症治療剤/完全ヒト型抗PCSK9モノクローナル抗体『プラルエント皮下注』について勉強会をしました。  
                                                H29年10月17日
                                                By A.N. @藤田店


20176月動脈硬化性疾患予防のガイドラインが改訂されました】

その中で、二次予防において、より厳格な管理が必要な高リスク病態に以下のものが追加されました。
 ・家族性高コレステロール血症
・急性冠症候群・糖尿病
・非心原性脳梗塞・末梢動脈疾患(PAD)
・慢性腎臓病(CDK)
・メタボリックシンドローム
・主要危険因子の重複・喫煙 

【家族性高コレステロール血症(=FH)って?】
「家族性高コレステロール血症」は、英語名で「Familial Hypercholesterolemia」といい、略して「FH」とよばれることもあります。コレステロール値が高くなる遺伝子を両親もしくはどちらかから受け継いで高コレステロール血症を発症する病気です。
FHの遺伝子を、片方の親から受け継いでいる場合を「ヘテロ接合体」(LDLコレステロールの値が150420/dlに達する)とよび、両親から受け継いでいる場合を「ホモ接合体」(LDLコレステロールの値が500900/dlに達する)とよびます。ホモ接合体は、ヘテロ接合体に比べて症状が重くなります。

 "遺伝性"というと、めずらしい病気だと思われがちですが、ヘテロ接合体の患者さんは200500人に1人以上、ホモ接合体の患者さんは16万〜100万人に1人以上の割合で認められます。
日本では25万〜64万人の患者さんがいると推定されていますが、本人が気づいていない場合も多いといわれています。
検査でLDL(悪玉)コレステロールが高い患者さんの約8.5%が、家族性高コレステロール血症(FH)だという調査結果も出ています。  (プラルエント患者さん用資料「ともに」より)

 では以下をチェック!!
●脂質異常症治療薬開始前のLDLコレステロールの値が180/dl以上
●手の甲や、ひじ・ひざなどの関節伸側に黄色腫(黄色いしこり)がある。
 又はアキレス腱が肥厚(
X線軟線撮影で9舒幣紂砲靴討い襦
●両親や祖父母、兄弟などに家族性高コレステロール血症または若年性
 (男性で
55歳未満、女性で65歳未満)の冠動脈疾患がある。
2項目以上に当てはまる場合は、可能性高くなります!

 また、LDLコレステロールの値250/dl以上の場合はそれだけでも可能性高くなります。FHは比較的若い内からの動脈硬化疾患リスクが非常に高い疾患であり、かつ遺伝疾患の中では最も高頻度の疾患だそうです。 

【プラルエントの特徴】
   作用機序
  PCSK9(肝細胞が作る酵素)に結合し、LDL受容体へのPCSK9の結合を阻害
  することにより、血中LDLコレステロールを低下させます。
2017102411340916040.jpg
   →どういうことか?LDLと結合したLDL受容体は肝細胞
   内に取り込まれ、
LDLLDL受容体に分けられます。
    
この後、LDLは分解されますが、LDL受容体は
         細胞表⾯に送り出され、リサイクルされます。 

2017102411525119641.jpg





2017102411364317825.jpg     肝細胞が作る酵素の
1つ、PCSK9LDL受容体と
     結合
すると、LDL
の肝細胞内への取り込み時に
    
 LDLだけでなく、LDL受容体をも分解
させてしまう
     ので、
LDL受容体が減少
します。
     これにより、
液中のLDLが取り込ま
れる量が減少
     するため、
液中のLDLが増加します。     
2017102411594116599.jpg2017102411592520266.jpg
        

          
   


2017102411380617778.jpg
    プラルエントを投与すると、液中に移行した
           
プラルエントによってPCSK9がLDL受容体への結合
            するのを阻害
します。
            これによって、
LDL受容体は分解されることなく
     え、肝細胞へのLDLの取り込みが
             促進されます。
      
その結果、LDLコレステロール値が低下します。 
    (※因みに、PCSK9
はスタチンを投与すると、
        発現量が亢進します。 併用はやはり効果的!!) 
    (作用機序は
           サノフィプラルエント製品情報サイトより)


    効能効果

家族性コレステロール症、コレステロール症。ただし、⼼⾎管イベントの発現リスクが高くHMG-CoA還元酵素阻害剤で効果不分な場合に限る。
→詳細は…。
スタチン系薬剤を使っていても中々LDL下がらない患者さん
 …その患者さんが個人の治療最大量スタチン系薬剤を使用
   している場合に、併用で投与します。
★治療最大量とはどういう事か?
今以上スタチン系薬剤(薬剤指定や用量が何mg以上との規定なし)の規格は上げる事が出来ないor上げたくないが、ずっと(処方医が臨床上十分な観察期間と判断する期間、もしくは糖尿病・慢性腎臓病・末梢動脈疾患の患者さんの対しては3ヶ月以上)服用していても数値が全然下がらない(150以上が続く等)場合とのこと。LDL低下作用は6070%とも言われており、併用52週でLDL141.153.4まで下がったデータもあるそうです。
 
(※病院では最適推進ガイドラインに従い、プラルエント処方するにあたって、何個ものチェック項目がありそれをクリアしても診療報酬明細書に何個もの項目を記載しなければならないそうです。)
★では症状がよくなったらどうなるのか?
数値が下がっても併用は変わりません。どちらか薬剤が中止になることもありません。ずっと併用服用は続きますので、処方箋上にプラルエントとスタチン系薬剤は必ずセットで記載があるはず、とのことです。
因みに、併用しながらスタチン系薬剤の減量はOKだそうです。

    用量用法

    通常、成にはアリロクマブ(遺伝組換え)として
   
75mg2週に1下投与する。効果不分な場合には
   
1150mgに増量できる。
    →基本院外処方です。
    臨床試験で99%、75咾寮什泙埜果認められているそうです。
   
冷所保存です。
    年齢、体重などの規定ありません。
   価格

1本22940円です。→3割負担6882円となります。高価。 

   副作用

   発現:29/143例中の内、注射部位反応が主で、18例でした。
   それによる中断例は無いそうです。 

【まとめ】

デモ機を使用させていただきましたが、非常に簡単でした。開封後何もせず、皮膚にペン当ててカチッと押すだけで、薬剤が入っていくのを確認できる小窓もついています。ペンの使い方、冊子も提供があるとのことです。

効果は非常に高いですが、ただ、お薬代が高いのと、ずっと続けなければいけない、その2点は慎重に考えなければならないと思います。もし処方出た時は内服と注射併用することで効果があるという事を患者さんによく理解して頂き、コンプライアンスをよくするこ

                    
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gogohanayaku3:5587893


 
2017年04月18日
外用副腎皮質ホルモン剤『メサデルム』について勉強会をしました。
岡山の街の健康応援団

 岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)
  
岡山の街の健康応援団

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はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)
  
外用副腎皮質ホルモン剤『メサデルム』について勉強会をしました。                             
                             H29年04月18日
                         By H.O.@東畦店 

《商品名》

  メサデルムクリーム
  メサデルム軟膏
  メサデルムローション

《組成》
  デキサメタゾンプロピオン酸エステル

《効果・効能》
  湿疹・皮膚炎群、湿疹群、虫刺され、薬疹・中毒疹、乾癬など幅広い適応症を有する。
  ストロングクラスに分類。

《用法・用量》
  1日1〜数回、適量を患部に塗布する。

《本剤の特徴》
  ・   クリーム、ローション剤にはスクワランが含まれており、
   単剤でも保湿作用が期待できる。
  ・   クリーム剤は大部分がO/W型であるが、本剤はW/O型であり、べたつきが少なく、
   使用感が良い。
   一般的に、O/W : 肌に浸透しやすい(SEでやすい) W/O型:刺激が少ない
          伸びがいい                保湿力が強い
     水にすぐ流れる              水に流れにくい
  
といった特徴があり、W/O型の他の薬剤としては、パスタロンソフト、
  ヒルドイドソフト、ネリゾナユニバーサルクリームが挙げられる。
  ・   ベリーストロングに位置づけられるネリゾナよりも優れた抗炎症作用を有
  
し、SEについてはそれよりも少ないとのデータがある。
  ・ メサデルムの成分であるデキサメタゾンプロピオン酸エステルはベタメタ
  
ゾンジプロピオン酸エステル(リンデロンDP)のC16のメチル基の
  立体異性体であり、α位である本剤は効果と副作用のバランスが取れているの
  が特徴である。

《まとめ》
  メサデルムは3種の剤型があり、クリーム剤、ローション剤はスクワランが配合
  されているため、単剤でも保湿効果が期待できる。
  ストロングに分類される薬剤であるが、抗炎症作用はベリーストロングと同程度の
  効果が期待できるというデータがあり、さらにステロイド剤ということで患者さんが
  気にされる副作用は、ベリーストロングのものと比べ少ない薬剤である。
 
効果は高く副作用は少ないことから、患者さんにとってとても使いやすい
  安心な薬剤であると言える。
 

                    
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はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)
  
アルコール依存症 断酒補助剤「レグテクト」の勉強会をしました。
                                 
                               H28年12月15日
                         By M.H.@東畦店 
                      
アルコール依存症 断酒補助剤
レグテクト錠333mg(アカンプロサートカルシウム製剤)
 

アルコール依存症とは
アルコールは麻薬、覚せい剤などと同様に依存性のある物質です。精神依存、身体依存ともに強くアルコール依存症から回復するためには生涯にわたって酒を断つしかありません。なぜなら依存症になってしまうと、コントロールして飲酒するのは不可能に近いからです。
 

作用機序
アルコール依存症では中枢神経系の主要な興奮性神経であるグルタミン酸作動性神経活動が亢進し、興奮性神経伝達と抑制性神経伝達の間に不均衡が生じると考えられています。レグテクトの作用機序は明確ではないもののアルコール依存で亢進したグルタミン酸作動性神経活動を抑制することで神経伝達の均衡を回復し、飲酒欲求を抑制すると推察されています。

効能効果
アルコール依存症患者における断酒維持の補助
<効能効果に関連する使用上の注意>
1アルコール依存症の診断は、国際疾病分類等の適切な診断基準に基づき慎重に実施し、
  基準を満たす場合のみに使用すること。
 
  診断基準 下記6項目のうち3項目を満たすこと
 
   
飲酒したいという強烈な欲求、脅迫感(渇望)
  飲酒制限の不能
 
   
離脱症状  
  ぢ寮の増大  
  グ酒やそれからの回復に1日の大部分の時間を
消費してしまう
   飲酒以外の娯楽を無視(飲酒中心の生活) 
  精神的、身体的問題
が悪化しているのも関わらず、断酒しない(負の強化への抵抗)
2心理社会的治療と併用すること。
3断酒の意思のある患者のみ使用すること。
4離脱症状がみられる患者では、離脱症状に対する治療を終了してから使用すること。
 (本剤は離脱症状の治療剤ではない)

 
用法用量
通常成人にはアカンプロサートカルシウムとして666mgを1日3回食後に経口投与する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1空腹時に投与すると食後投与と比較して血中濃度が上昇する恐れがあるため
  食後に服用するように指導すること。
2レグテクトの投与期間は原則として24週間とすること。治療上の有益性が認められる
  場合にのみ投与期間を延長できるが、定期的に投与継続の要否について検討し、
  漫然と投与しないこと。

 
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
高度の腎障害がある患者(排泄遅延により、高い血中濃度が維持する恐れがある)
 
  
慎重投与
軽度から中等度の腎機能障害のある患者
自殺念慮または自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者
高齢者(血中濃度が上昇する恐れがある)
高度の肝障害のある患者

 
副作用
重大な副作用
アナフィラキシー(頻度不明)
血管浮腫(頻度不明):舌腫脹、リンパ節腫脹等の症状を伴う血管浮腫が現れることがあるので、観察を十分行い、異常が認められた場合は直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。

その他の副作用
下痢(5%以上)、傾眠・腹部膨満・嘔吐(1〜5%未満)、不安・頭痛・精神運動亢進・便秘・悪心・鼓腸・過敏性腸症候群・口内炎・湿疹・乾癬・浮腫・末梢性浮腫(1%未満)腹痛・蕁麻疹・掻痒感・斑状丘疹状皮疹・不感症・勃起不全・リビドー減退亢進(頻度不明)

 
過量投与
過量投与時にみられる主な症状は下痢であると考える。
解毒薬は知られていない、症状において適切な処置を行う。
国内臨床試験では過量投与は認められていません、海外ではレグテクト2gで腹痛、レグテクト26.6gとアルコールの摂取では下痢が認められましたがいずれも回復しました。
 

使用上の注意
腸溶性のフィルムコーティング錠であるためかんだり割ったり砕いたりせずそのまま服用するように指導すること。

臨床成績
対象および症例数WHOによる「疾病および関連保健問題の国際統計分類依存症候群の診断基準」によりアルコール依存症と診断された物で、断酒意思があり、心理社会的治療を併用する20歳以上の患者。有効性解析対象数327例(プラセボ群:164例、レグテクト群:163例)

方法
レグテクトまたはプラセボを1日3回(1998mg/
日)経口投与した。投与期間は24週間とし、投与期間後に設定した24週間の追跡観察期間中は投与しなかった。また試験期間中の抗酒薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗てんかん薬、アルデヒド反応を起こす薬剤の併用は禁止した。

試験結果
投与期間での完全断酒率はレグテクト群47.2%(77/163例)プラセボ群36.0%(59/164例)であり、レグテクト群がプラセボ群と比較し有意に高かった。
 

薬物動態
・単回投与した場合の血漿中アセチルホモタウリン濃度は4.46.8
時間で最高に達し、
 
14.920.4
時間の半減期で消失した。静脈内および経口投与時のAUCから算出した
  バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)は11%であった。
・血漿中のアセチルホモタウリン濃度は、反復投与2日目からほぼ一定で推移し、
  体内動態は速やかに定常状態に達する。
・尿中、および糞中の代謝物は尿および糞中からは未変化体(アセチルホモタウリン)
  のみが検出され、アカンプロサートカルシウムはヒトの体内で代謝されないことが
  示唆された。
・投与されたアカンプロサートカルシウムの88.2
%は糞便中に排出された。
・ジスルフィラム(ノックビン)、ジアゼパム(セルシン)、
  イミプラミン(トフラニール)はアカンプロサートカルシウムの薬物動態に
  影響を及ぼさない。またアカンプロサートカルシウムはアルコールの体内動態
  に影響を及ぼさない。
 

薬効薬理
・エタノールの自発摂取量を抑制。
・離脱後のグルタミン酸量が低く推移。
・グルタミン酸刺激によるLDH(乳酸脱水素酵素)漏出の増加を抑制。
・各種神経伝達物質受容体、イオンチャンネル、及びトランスポーターに対する
  レグテクトの影響は、顕著な作用はないまたは影響は認められない、である。

 
一般薬理試験及び毒性試験
・中枢神経系に及ぼす影響(ラット・マウス)
 
ラットにレグテクト2000/
圓魴亳投与したときに一過性の体温低下が認められたが
  それ以外の中枢作用は認められなかった。
・呼吸系に及ぼす影響(ラット)ラットにレグテクト2000/
圓魴亳投与したときに
  呼吸数減少、1回換気量増加及び分時換気量増加が認められた。
・心血管系に及ぼす影響(in vitro、イヌ)In vitro試験において300μmol/L
まで
  ヒト
ether-a-go-go関連遺伝子(hERG
)電流やイヌ心臓プルキンエ繊維における
  活動電位波形への影響はなく、イヌへの経口投与においても
1000/kg
まで心拍数、
  血圧および心電図パラメーターに影響はなかった。
・反復投与毒性試験(ラット、イヌ、サル)
ラット、イヌ、サルへの反復経口投与
  において、軟便、下痢便なのどの便性状の変化が認めらえた他、イヌでは嘔吐が、
  ラットでは尿 
pH
 の低下、尿中蛋白及びヘモグロビンの増加、
 
BUN
の増加が認められた。高用量を投与した際には、イヌでは嘔吐物は便に
  赤色物の混入が認められ、ラットでは腎障害による死亡が認めらえた。
  また、レグテクトはカルシウム塩であるため、ラットで血中および尿中カルシウム
  の増加が認められたのに加え、イヌでも尿中カルシウムの増加が認められた。
  高用量を投与したラットでは腎臓を含めた各器官・組織への沈着が認められた。
・生殖発生毒性試験(マウス、ラット、ウサギ)
   
<受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験>
   
マウスにおいてレグテクト投与の影響は認められない。
  
<胚・胎児発生に関する試験>
マウス及びラットにおいてレグテクト投与の影響は
    認められなかった。
ウサギにおいて母動物に軟便及び肛門周囲の被毛の汚れ、
    摂餌量の減少及び体重の増加抑制が認められたが、母動物の生殖能及び胎児には
    異常は認められなかった。
  
<出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験>
   
マウス、ラットにおいてレグテクトの投与による影響は認められなかった。
・遺伝毒性試験(in vitro
、マウス)
  
レグテクトは生体内で遺伝毒性を示す可能性は低い
・がん原性試験(マウス、ラット)
マウスを用いた試験ではレグテクトの投与に関連した
  腫瘍の発生は認められなかった。また、ラットに対して明らかな発がん性
  を示さなかった。
・依存試験(サル、ハト、マウス)
レグテクトは精神依存形成能を有さないと判断された。
 

まとめ
 
レグテクトが発売される以前、アルコール依存症治療薬は抗酒薬(嫌酒薬)と呼ばれる薬が使用されていました。アルコールは肝臓で代謝されアルコール➝アセトアルデヒド➝酢酸となり体外へと排泄されます。この代謝過程でできるアセトアルデヒドが悪酔いの原因です、このアセトアルデヒドを蓄積させ悪酔いの状態にするのが抗酒薬です、抗酒薬としてシアナマイド、ノックビンがあります。抗酒薬は飲酒欲求を抑える薬ではないので適切な服用が難しい薬でした。

 
アルコール依存症を克服するためには断酒をしなくてはなりません、アルコールを少しでも飲んでしまえば又断酒前の状態に戻ってしまいます。
一番重要なのは本人の意思で、又それをサポートする自助グループへの参加もかなりの支えになります。アルコール依存症を克服する率はサポートがあるかないかでかなり差が出てくるようです。

 
アルコール依存症の入院治療後の断酒率は退院時には高率ですが退院後1224か月までに約20%に減少してその後大きな変化はありません。今回のレグテクトを退院後に服用続けると臨床成績でも書いてあるように47.2%とかなり断酒率の減少が抑えられています。
飲酒欲求はなくなったと思ったらいきなり波が押し寄せてくるように起こることがあります、その周期や強さは個人差があり人と比較して自己判断するのは危険です。薬を自己判断で中止することがないようにしなくてはなりません。治療の継続に意味があることを本人に理解させていくことが重要です。投薬する薬剤師は患者様にきちんと薬を継続してもらえるようにサポートをしなければいけません。

 
 
今回レグテクトの勉強会をして改めてアルコール依存症についても勉強できました。最近子供が中学の授業でアルコール依存症について勉強したと言っていた事を思い出しました。アルコール依存症がいかに恐ろしい病気であるかを子供の頃から教えていくことは改めて重要なことであると実感しました。
 
私も薬剤師としてアルコール依存症についてきちんと理解し、禁酒をサポートする一員となれるよう頑張ります。


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外用副腎皮質ホルモン剤『メサデルム』について勉強会をしました。アルコール依存症 断酒補助剤「レグテクト」の勉強会をしました。                                 
                               H28年12月15日
                         By M.H.@東畦店 
                      


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2017年02月08日
アルコール依存症 断酒補助剤「レグテスト」の勉強会をしました。
 
岡山の街の健康応援団

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アルコール依存症 断酒補助剤「レグテクト」の勉強会をしました。
                                 
                               H28年12月15日
                         By M.H.@東畦店 
                      
アルコール依存症 断酒補助剤
レグテクト錠333mg(アカンプロサートカルシウム製剤) 

アルコール依存症とは
アルコールは麻薬、覚せい剤などと同様に依存性のある物質です。精神依存、身体依存ともに強くアルコール依存症から回復するためには生涯にわたって酒を断つしかありません。なぜなら依存症になってしまうと、コントロールして飲酒するのは不可能に近いからです。 

作用機序
アルコール依存症では中枢神経系の主要な興奮性神経であるグルタミン酸作動性神経活動が亢進し、興奮性神経伝達と抑制性神経伝達の間に不均衡が生じると考えられています。レグテクトの作用機序は明確ではないもののアルコール依存で亢進したグルタミン酸作動性神経活動を抑制することで神経伝達の均衡を回復し、飲酒欲求を抑制すると推察されています。

効能効果
アルコール依存症患者における断酒維持の補助
<効能効果に関連する使用上の注意>
1アルコール依存症の診断は、国際疾病分類等の適切な診断基準に基づき慎重に実施し、
  基準を満たす場合のみに使用すること。
 
  診断基準 下記6項目のうち3項目を満たすこと
 
    飲酒したいという強烈な欲求、脅迫感(渇望)
  飲酒制限の不能
 
    離脱症状  
  ぢ寮の増大  
  グ酒やそれからの回復に1日の大部分の時間を
消費してしまう
   飲酒以外の娯楽を無視(飲酒中心の生活) 
  精神的、身体的問題
が悪化しているのも関わらず、断酒しない(負の強化への抵抗)
2心理社会的治療と併用すること。
3断酒の意思のある患者のみ使用すること。
4離脱症状がみられる患者では、離脱症状に対する治療を終了してから使用すること。
 (本剤は離脱症状の治療剤ではない)

 用法用量
通常成人にはアカンプロサートカルシウムとして666mgを1日3回食後に経口投与する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1空腹時に投与すると食後投与と比較して血中濃度が上昇する恐れがあるため
  食後に服用するように指導すること。
2レグテクトの投与期間は原則として24週間とすること。治療上の有益性が認められる
  場合にのみ投与期間を延長できるが、定期的に投与継続の要否について検討し、
  漫然と投与しないこと。

 禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
高度の腎障害がある患者(排泄遅延により、高い血中濃度が維持する恐れがある) 
  
慎重投与
軽度から中等度の腎機能障害のある患者
自殺念慮または自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者
高齢者(血中濃度が上昇する恐れがある)
高度の肝障害のある患者

 副作用
重大な副作用
アナフィラキシー(頻度不明)
血管浮腫(頻度不明):舌腫脹、リンパ節腫脹等の症状を伴う血管浮腫が現れることがあるので、観察を十分行い、異常が認められた場合は直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。

その他の副作用
下痢(5%以上)、傾眠・腹部膨満・嘔吐(1〜5%未満)、不安・頭痛・精神運動亢進・便秘・悪心・鼓腸・過敏性腸症候群・口内炎・湿疹・乾癬・浮腫・末梢性浮腫(1%未満)腹痛・蕁麻疹・掻痒感・斑状丘疹状皮疹・不感症・勃起不全・リビドー減退亢進(頻度不明)

 過量投与
過量投与時にみられる主な症状は下痢であると考える。
解毒薬は知られていない、症状において適切な処置を行う。
国内臨床試験では過量投与は認められていません、海外ではレグテクト2gで腹痛、レグテクト26.6gとアルコールの摂取では下痢が認められましたがいずれも回復しました。 

使用上の注意
腸溶性のフィルムコーティング錠であるためかんだり割ったり砕いたりせずそのまま服用するように指導すること。

臨床成績
対象および症例数WHOによる「疾病および関連保健問題の国際統計分類依存症候群の診断基準」によりアルコール依存症と診断された物で、断酒意思があり、心理社会的治療を併用する20歳以上の患者。有効性解析対象数327例(プラセボ群:164例、レグテクト群:163例)

方法
レグテクトまたはプラセボを1日3回(1998mg/日)経口投与した。投与期間は24週間とし、投与期間後に設定した24週間の追跡観察期間中は投与しなかった。また試験期間中の抗酒薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗てんかん薬、アルデヒド反応を起こす薬剤の併用は禁止した。

試験結果
投与期間での完全断酒率はレグテクト群47.2%(77/163例)プラセボ群36.0%(59/164例)であり、レグテクト群がプラセボ群と比較し有意に高かった。 

薬物動態
・単回投与した場合の血漿中アセチルホモタウリン濃度は4.46.8時間で最高に達し、
 
14.920.4時間の半減期で消失した。静脈内および経口投与時のAUCから算出した
  バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)は11%であった。
・血漿中のアセチルホモタウリン濃度は、反復投与2日目からほぼ一定で推移し、
  体内動態は速やかに定常状態に達する。
・尿中、および糞中の代謝物は尿および糞中からは未変化体(アセチルホモタウリン)
  のみが検出され、アカンプロサートカルシウムはヒトの体内で代謝されないことが
  示唆された。
・投与されたアカンプロサートカルシウムの88.2%は糞便中に排出された。
・ジスルフィラム(ノックビン)、ジアゼパム(セルシン)、
  イミプラミン(トフラニール)はアカンプロサートカルシウムの薬物動態に
  影響を及ぼさない。またアカンプロサートカルシウムはアルコールの体内動態
  に影響を及ぼさない。
 

薬効薬理
・エタノールの自発摂取量を抑制。
・離脱後のグルタミン酸量が低く推移。
・グルタミン酸刺激によるLDH(乳酸脱水素酵素)漏出の増加を抑制。
・各種神経伝達物質受容体、イオンチャンネル、及びトランスポーターに対する
  レグテクトの影響は、顕著な作用はないまたは影響は認められない、である。

 一般薬理試験及び毒性試験
・中枢神経系に及ぼす影響(ラット・マウス)
 
ラットにレグテクト2000/圓魴亳投与したときに一過性の体温低下が認められたが
  それ以外の中枢作用は認められなかった。
・呼吸系に及ぼす影響(ラット)ラットにレグテクト2000/圓魴亳投与したときに
  呼吸数減少、1回換気量増加及び分時換気量増加が認められた。
・心血管系に及ぼす影響(in vitro、イヌ)In vitro試験において300μmol/Lまで
  ヒト
ether-a-go-go関連遺伝子(hERG)電流やイヌ心臓プルキンエ繊維における
  活動電位波形への影響はなく、イヌへの経口投与においても
1000/kgまで心拍数、
  血圧および心電図パラメーターに影響はなかった。
・反復投与毒性試験(ラット、イヌ、サル)ラット、イヌ、サルへの反復経口投与
  において、軟便、下痢便なのどの便性状の変化が認めらえた他、イヌでは嘔吐が、
  ラットでは尿 
pH の低下、尿中蛋白及びヘモグロビンの増加、
 
BUNの増加が認められた。高用量を投与した際には、イヌでは嘔吐物は便に
  赤色物の混入が認められ、ラットでは腎障害による死亡が認めらえた。
  また、レグテクトはカルシウム塩であるため、ラットで血中および尿中カルシウム
  の増加が認められたのに加え、イヌでも尿中カルシウムの増加が認められた。
  高用量を投与したラットでは腎臓を含めた各器官・組織への沈着が認められた。
・生殖発生毒性試験(マウス、ラット、ウサギ)
   
<受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験>
   
マウスにおいてレグテクト投与の影響は認められない。
  
<胚・胎児発生に関する試験>マウス及びラットにおいてレグテクト投与の影響は
    認められなかった。
ウサギにおいて母動物に軟便及び肛門周囲の被毛の汚れ、
    摂餌量の減少及び体重の増加抑制が認められたが、母動物の生殖能及び胎児には
    異常は認められなかった。
  
<出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験>
   
マウス、ラットにおいてレグテクトの投与による影響は認められなかった。
・遺伝毒性試験(in vitro、マウス)
  
レグテクトは生体内で遺伝毒性を示す可能性は低い
・がん原性試験(マウス、ラット)マウスを用いた試験ではレグテクトの投与に関連した
  腫瘍の発生は認められなかった。また、ラットに対して明らかな発がん性
  を示さなかった。
・依存試験(サル、ハト、マウス)
レグテクトは精神依存形成能を有さないと判断された。 

まとめ
 
レグテクトが発売される以前、アルコール依存症治療薬は抗酒薬(嫌酒薬)と呼ばれる薬が使用されていました。アルコールは肝臓で代謝されアルコール➝アセトアルデヒド➝酢酸となり体外へと排泄されます。この代謝過程でできるアセトアルデヒドが悪酔いの原因です、このアセトアルデヒドを蓄積させ悪酔いの状態にするのが抗酒薬です、抗酒薬としてシアナマイド、ノックビンがあります。抗酒薬は飲酒欲求を抑える薬ではないので適切な服用が難しい薬でした。

 
アルコール依存症を克服するためには断酒をしなくてはなりません、アルコールを少しでも飲んでしまえば又断酒前の状態に戻ってしまいます。一番重要なのは本人の意思で、又それをサポートする自助グループへの参加もかなりの支えになります。アルコール依存症を克服する率はサポートがあるかないかでかなり差が出てくるようです。

 
アルコール依存症の入院治療後の断酒率は退院時には高率ですが退院後1224か月までに約20%に減少してその後大きな変化はありません。今回のレグテクトを退院後に服用続けると臨床成績でも書いてあるように47.2%とかなり断酒率の減少が抑えられています。飲酒欲求はなくなったと思ったらいきなり波が押し寄せてくるように起こることがあります、その周期や強さは個人差があり人と比較して自己判断するのは危険です。薬を自己判断で中止することがないようにしなくてはなりません。治療の継続に意味があることを本人に理解させていくことが重要です。投薬する薬剤師は患者様にきちんと薬を継続してもらえるようにサポートをしなければいけません。

 
 今回レグテクトの勉強会をして改めてアルコール依存症についても勉強できました。最近子供が中学の授業でアルコール依存症について勉強したと言っていた事を思い出しました。アルコール依存症がいかに恐ろしい病気であるかを子供の頃から教えていくことは改めて重要なことであると実感しました。
 
私も薬剤師としてアルコール依存症についてきちんと理解し、禁酒をサポートする一員となれるよう頑張ります。


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2016年12月08日
アレルギー性疾患治療剤の「ビラノア錠20mg」について勉強会をしました

          岡山の街の健康応援団!!
                  &
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  アレルギー性疾患治療剤の「ビラノア錠20mg」について勉強会をしました。

                                    平成281110                                                                      By Y.I.@妹尾店

<商品名>

 ビラノア錠20mg

<組成>

  ビラスチン錠20mg

<剤型>

 白色の円形素錠

<効能効果>

アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(失神・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

<作用>

ヒスタミンH1受容体拮抗作用しめし、H2H3H4及びムスカリン受容体には作用しない

<用法用量>

通常、成人にはビラスチンとして120mgを11回空腹時に経口投与する。

<特徴>

1包化は可

・ビラノア錠はスギ花粉暴露で誘発された鼻症状を投与45分後から改善した。

  1回目の治験薬投与における効果発現時間 TNSS(総合鼻症状スコア)を指標にした

  効果発現時間は、本剤20mg群では本剤10mg およびフェキソフェナジン塩酸塩群と

  比較し速かった。各鼻症状(鼻汁、 くしゃみ発作、鼻閉、鼻のかゆみ)スコアを指標

  にした効果発現時間も、 本剤20mg群ではフェキソフェナジン塩酸塩群と比較し、

  いずれの症状 においても速かった。


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  またフェキソフェナジンは、12回で26時間作用を示し作用するのに対し

  ビラノア20mgは11回で26時間同等の作用を示した。

.ビラノアはセチリジン群と比較して投与1.5時間後から膨疹及び紅斑を有意に抑制し、

  その効果は24時間後まで持続した。セチリジン群は膨疹、紅斑に対し48時間後に

  抑制率が最大となった。

・食事の影響

  健康成人男性対象に空腹時または高脂肪食後にビラノア20mgお単回経口投与した時

  空腹時のAUCは約40%、Cmaxは約60%低下しT1/2は約3倍に延長した。

  食後のバイオアベイラビリティは有意に低下した。

・脳内ヒスタミンH1受容体への影響

  大脳皮質におけるヒスタミンH1受容体占拠率は0(計算上はマイナス)となった。

  ビラノアはフェキソフェナジン同じようにP糖タンパク基質であり脳内への取り込まれても

  脳外へと排出される。

  フェキソフェナジンの脳内占拠率は510%のためこの2剤よりも眠気が少ないことが

  考えられる。ビラノアの添付文章には運転の注意喚起の記載がない。

・腎機能障碍者

  腎機能正常者、腎機能低下者(軽度、中度、重度)の4グリープにわけビラノア20mg

  を投与した結果、Tmaxは同程度Cmaxは中度で最も高く、AUCT1/2は重度が高くなる

  につれて大きくなった。腎機能障害者の血中濃度は国内臨床第1相試験で忍容性が確認

  されている、本剤50mgの14日間反復投与後の血中濃度よりも低かったことから、

  本剤の腎機能障害者に対する薬物動態の変化は臨床的に意義のある変化ではないと考えられた。

  4グループで何らかの有害事象が発現した患者数は1/6名、1/6名、1/6名、3/6名であった。

  腎機能低下の重症度に従って有害事象が増加する傾向は認められず有害事象の程度は軽度

  であったことから、腎機能低下者に及ぼす臨床的な影響は低く腎機能低下患者において

  用量調節は不要と考えたとのこと。しかしCmax,AUCは健康人にくらべ上昇していることから、

  使用上の注意に中程度または重度の腎機能障害者には慎重投与が記載されている。

  肝機能障害者に対しては国内外とも臨床試験は実施していない。


考察

本剤は11回でフェキソフェナジン塩酸塩に比べ効果発現も早く、セチリジンと同等の効果を示す。また大脳皮質への移行性も少なく、ヒスタミン受容体拮抗薬でよく言われる副作用の眠気が少ないことから、今まで鼻炎などに悩まされ薬を服用し仕事や学業に使用をきたしていた患者様にはとても良い薬だと思われる。しかし、11回ではあるが食前で服用のためコンプライアンスが下がる、もしくは食後に服用してしまいビラノアの最大の効果を期待できないことも考えられる。薬剤師としては患者さんのコンプアライアンスを上げるため食事影響なども理解し、患者さんにも理解してもらうよう努める必要があると考えられる。

 

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2016年11月29日
尋常性ざ瘡治療剤「エピデュオゲル」の勉強会をしました。

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         岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
       
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    尋常性ざ瘡治療剤「エピデュオゲル」の勉強会をしました。

                            平成28年11月17日17                                                    By MI@妹尾店

<ニキビの主な原因>

  1.男性ホルモンなどの影響により皮脂分泌が活発になること

  2.古い角質がつまるなどして毛穴がふさがること.

  3.毛穴の中でニキビの原因菌(アクネ菌など)が増殖すること


<ニキビの症状>                 

   正常な肌・・・皮脂は毛穴を通って分泌され、肌の表面をおおい、肌を健康な状態に

          保ちます。アクネ菌も常在菌として存在します。

   炎症のないニキビ(面ぽう)・・・毛穴がつまり、皮脂が排出されていない状態。

       ニキビの原因となるアクネ菌が増えるのに好都合な環境となります。

   炎症を生じたニキビ(赤いニキビ)・・・毛穴で増えたアクネ菌が炎症を起こす

       物質をよびよせ、炎症がおこる。

   膿をもった黄色いニキビ・・・ニキビの内容物が周囲に広がり、悪化。


 <成分>

 アダパレン(ディフェリン)+過酸化ベンゾイル(ベピオ)の合剤

    アダパレン・・・ニキビの原因となる毛穴がつまるのを防ぎ、面ぽうができる

            のを抑制する。

    過酸化ベンゾイル・・・毛穴のつまりを改善し、またニキビの原因菌である

            アクネ菌などの増殖を抑える。


<効能・効果>

 尋常性ざ瘡

    本剤は顔面の尋常性ざ瘡にのみ使用すること。顔面以外の部位における有効性・安全性は

    確立していない。


<用法・用量>

 11回、洗顔後、患部に適量を塗布する。

     夕方から就寝前に使用すること。過酸化ベンゾイルが入っているため、

     角層を薄くするので日光による影響で皮膚刺激感強まる可能性があるため注意。


<副作用>

 臨床試験648例中70例(10.8%)に副作用が認められた。主な副作用は皮膚刺激52

 (8.0%)、皮膚疼痛6例(0.9%)、アレルギー性皮膚炎4例(0.6%)

    これらの皮膚症状は使い始めてから2週間以内にあらわれることが多く、通常、

    症状は軽く、一過性であることが多い。


  副作用である皮膚刺激感を減らすために

     塗布前にノンコメドジェニック(ニキビができにくいことを確認している化粧品等)

     の保湿剤をつけるとよい。


    塗る量について

       本剤を少量、チューブから指先にとり、他の指を使って、こすらずに

       薄く塗り拡げます。眼、口唇、小鼻、粘膜、傷口、湿疹を避けて塗布します。

    塗る面積について

       塗る面積は徐々に拡げていきます。初日はニキビを中心に直径2cm以下の

       面積にとどめ、1日ごとに直径1cmごとに面積を拡げていきます。

       にきびが顔全体にある場合は、数日かけて顔全体に拡げていきます。

       顔全体に塗る場合の量の目安は、人差し指の先から第一関節までの

       長さ(約0.5g)です。


<妊婦、産婦、授乳婦などへの投与>

  1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては使用しないこと。

    妊娠中の使用に関する安全性は確立していない。

    (アダパレンをラット、ウサギに経口投与することで、催奇形作用が報告されている。)

  2.授乳中の婦人には使用しないことが望ましいが、やむを得ず使用する場合には

    授乳を避けさせること。(皮膚外用に用いた時のヒト母乳中への移行は不明であるが、

    動物実験において、アダパレンの経口または静脈内投与で乳汁中へ移行することが

    報告されている。)


<小児等への投与>

  低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満の小児に対する安全性は確立

  されていない(使用経験がない)。


<使用上の注意>

    1.他の刺激性のある外用剤との併用の際には、皮膚刺激感が増す恐れが

      あるため注意すること。

    2.本剤は、毛髪や着色・染色された布織物を漂白、退色させるおそれがあるため、

      毛髪や衣服等に付着しないように注意すること。


<臨床成績>

  尋常性ざ瘡患者に対するエピデュオゲルの有効性、安全性についてアダパレン0.1%ゲル、

   BPO2.5%ゲルを対象として比較検討

    ■奏効率

      12週目の奏効率はエピデュオゲル群が33.1%、アダパレン0.1%ゲル群が20.0%、

        BPO2.5%ゲル群が23.1%。エピデュオゲル群は8週目および12週目に各単剤群に

     対して有意な差が認められた。

    ■皮疹数の変化率

      総皮疹数、炎症性皮疹数(赤ニキビ)、非炎症性皮疹数(面ぽう)すべてにおいて、

     エピデュオゲル群は1週目以降すべての評価時点で各単剤群と比較して有意な差が

     認められた。

    ■副作用

      エピデュオゲル群では983例中212例(21.6%)

      アダパレン0.1%ゲル群では986例中151例(15.3%)

      BPO2.5%ゲル群では979例中83例(8.5%)

         エピデュオゲルはアダパレンとBPOの合剤であるため、皮膚刺激感など

         の副作用は少し増えるが、軽度なものが多く通常は使い続けるうち

         症状は改善していくことが多い。刺激対策をすることで使いやすくなる。


<まとめ>

 アダパレン、過酸化ベンゾイルともに現在耐性菌の報告のないにきび治療薬である。

 その両方の作用を併せ持ち、さらに相乗効果の見られるエピデュオゲルは、今までにき

 びで悩んできた患者さんたちにとってとても期待できる薬になるのではないかと思う。

 副作用である刺激感を少しでもなくし、治療をすすめていけるよう刺激対策についても

 投薬時に声掛けができたら良いのではないかと思いました。

 


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