2007年07月21日
「抗がん剤アバスチン」の勉強会をしました。

抗がん剤アバスチンの勉強会をしました。


今回は4月から入社の私、MHが始めてブログを担当いたします。今までは病院に勤めており、今回が始めての薬局勤務です。最初は戸惑いもありましたが、今は仕事にも慣れ、楽しく働いています。宜しくお願いいたします。

                    2007年7月18日 東畦店


 アバスチン
点滴静注用 [一般名 ベバシズマブ(遺伝子組み換え)]

抗悪性腫瘍剤 抗
VEGF人化モノクロナール抗体 100ml/4ml  400ml/16ml

 
作用メカニズム
     ヒトVEGF(※1)に特異的に結合することによりVEGFと血管内皮細胞上
  に発現している
   VEGF受容体との結合を阻害し、腫瘍組織での血管新生を抑制して腫瘍の
  増殖を阻害する。
  (癌細胞の血管に特異的ではない)

  多くの場合血管の無秩序な新生によりがん細胞が増殖している点に着目した
  全く新しい機序の薬剤。

    
腫瘍組織間質圧の低下により組織内への薬剤到達を亢進させる。
 (※1)Vascular Endothelial Growth Factor(血管内皮増殖因子)    
 
  血管新生(既存の血管からの血管内皮細胞の増殖・遊走)に不可欠な因子、
  傷の治癒にも関わる、心筋梗塞、バージャー病等ではむしろ治療で使用される。

効能・効果
  治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌 
  (今後適応も拡大予定である)

用法・用量
  他の抗悪性腫瘍剤との併用において、1回5mg/kgまたは
  10mg
/kgを点滴内注する投与感覚は2週間以上とする。
  (単独では使用できない)

 
有効性
  プラセボ群に比べ中央値で生存期間は約3ヶ月、無増悪生存期間
  は約3〜4ヶ月、奏効期
間は約4ヶ月伸びている。(海外データ) 

副作用
     消化管穿孔 (突然起こる強い腹痛)
     →投与を中止、再投与しない。
      出血 (日本人では鼻出血が多い)→重度の出血で投与を中止、
  再投与しない。
      動脈血栓塞栓症 (早期に出現)→投与を中止、再投与しない。
      静脈血栓塞栓症     高血圧性脳症、高血圧クリーゼ
  (発現時期は明確ではない)
    →投与中止、再投与しない。
  高血圧が現れた場合はコントロールが可能になるまで休約、
  経口高圧剤としては
ACE阻害薬、ARBCa
拮抗約、利尿剤を使用。
  本剤投与中は必ず血圧を定期的に測定する。

国内の使用経験が極めて少なく、副作用が重篤かつ急激な症状悪化を
きたすため限られた医療機関のみ、また十分な経験を有する医師が
対応する必用がある。
しかし切除不能な癌患者の生存率が今までの成績から
比べれば画期的に伸びる薬剤である。
                                                                                                   東畦店 MH