2013年02月25日
「尿路感染症、副鼻腔炎」についての勉強会をしました。

岡山の街の健康応援団!!
岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
”はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)
2013年2月25日
MH@妹尾店

感染症
(
尿路感染症、副鼻腔炎)についての勉強会をしました。

  
                        
急性単純性膀胱炎
  分離菌はグラム陰性菌が主で、大腸菌が約6割を占める。
  女性に多く、高齢女性(閉経後)の場合は治癒率が低く再発も多い→菌特定が大切
  近年、大腸菌をはじめとして耐性菌が増加している。

◎推奨薬
第一選択:キノロン系
 クラビット   1500mg、11
 シプロキサン  1200mg、123回      3日間投与
 バクシダール  1200mg、13

第二選択;セフェム系
 セフゾン    1100mg、13
 フロモックス  1100mg、13回      →  37日間投与
 バナン     1100mg、12 

急性単純性腎盂腎炎
  分離菌は急性単純性膀胱炎とほぼ同様で、大腸菌が主。
  膀胱炎と違い、腰痛のような痛みや発熱症状がある。

◎推奨薬軽症・中等度(主治医判断で「外来治療可能症例」を目安とする)
第一選択:キノロン系
 
クラビット   1500mg、11
 シプロキサン  1200mg、13回      →  714日間投与
 グレースビット 1100mg、11 

第二選択;セフェム系
 メイアクト   1200mg、13
 トミロン    1200mg、13回      →  14日間投与

重症(主治医判断で「入院加療が必要となる症例」を目安とする)
セフェム系、アミノグリコシド系、キノロン系の点滴静注 

複雑性膀胱炎
原因菌は多種。過去の抗菌薬投与により各種抗菌薬に耐性を示す菌が多くみられる。

◎推奨薬(カテーテル非留置症例)
第一選択:
・急性単純性膀胱炎と同じキノロン系を714日間投与
ペニシリン系
  オーグメンチン  1375mg、13
  ユナシン     1375mg、13回    →  714日間投与

第二選択:セフェム系
 セフゾン    1100mg、13
 フロモックス  1100150mg、13回    →  714日間投与
 バナン     1200mg、12 

複雑性腎盂腎炎
近年、キノロン耐性菌に加え気質拡張型βラクタマーゼ産生菌も増加傾向にある。
(※気質拡張型βラクタマーゼ産生菌・・・βラクタム系抗菌薬を広く分解する
                    酵素を産生し抗菌薬に耐性を示す)

◎推奨薬(カテーテル非留置症例)
軽症・中等度
第一選択、第二選択も急性単純性腎盂腎炎と同じで、投与期間が714日間

重症
セフェム系、ペニシリン系、アミノグリコシド系、キノロン系、カルバペネム系の点滴静注

急性鼻副鼻腔炎
肺炎球菌、インフルエンザ菌が主で、約4割を占める。
治療開始35日間程度で治療効果判定。治療効果不良の場合や重症例あるいは難治例は専門家へのコンサルトが望ましい。

◎推奨薬
第一選択:ペニシリン系、セフェム系
第二選択:第一選択の2倍量のペニシリン系、セフェム系、
     あるいはキノロン系、マクロライド系

慢性副鼻腔炎
原因微生物は多種多様。
通常抗菌薬は無効で、手術治療が必要。
急性増悪した場合は、急性鼻副鼻腔炎に準じて治療。
過分泌症状が強い慢性副鼻腔炎に対するマクロライド系の少量長期投与(半年〜1)が有効とされていて、事前に耳鼻咽喉科専門医との相談が望ましい。 

感想:泌尿器科では女性の膀胱炎は実際多く、高齢の方の再発もよくあります。
   その再発をできるだけ起こさないよう、私たちは日頃の水分摂取などの
   生活指導や、再燃させないための抗生剤の定期服用飲み切りなどしっかり
   指導する事が重要だと再確認しました。

ご就職や転職をご検討の薬学生や薬剤師の皆さま

現在、若干名の正社員、パート社員を募集しています。
    
是非一度ご見学をお待ちしています!

各雇用形態でやる気のある薬剤師を募集します。
ご応募のご連絡をお待ちしています。

  ご連絡は電話0862829401石川まで )又は lメールl でお願いします。


 
2013年02月22日
便秘改善薬クロライドチャネルアクチベーター「アミティーザカプセル」の勉強会をしました。
 

                    岡山の街の健康応援団!!
                           &
               
岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局

           ”はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)


便秘改善薬クロライドチャネルアクチベーター「アミティーザカプセル」
の勉強会をしました。
                                                       By YN@妹尾店
                                                     平成25年2月22日
                                      
【便秘について】
3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態。
若年層では女性に多く、加齢に伴って男女共に増えていく。QOLを大きく損なう可能性もある。

<生活指導>
・水分を多めにとる
・規則正しい時間に、食物繊維の豊富な食事をとる
・余裕を持って起床し、朝食をとる
・適度な運動  など

<薬物治療>
・刺激性下剤…腸の蠕動を亢進させる。 例:センナ、センノシド、ピコスルファートなど
・機械的下剤…腸内容物の容量を増やして軟らかくする。 例:酸化マグネシウムなど
この2タイプの併用がより効果的だと言われる。アミティーザは機械的下剤に属する。

 【アミティーザについて】
H24.11.21
に新発売  薬価(24μg):156.6
一般名:ルビプロストンカプセル

<効能効果>
慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)
※薬剤性・症候性の便秘に対する有効性・安全性は確立されていない。


<用法用量・注意>
1
1カプセルを12回、朝食後と夕食後に服用する。症状により適宜減量する。
→用法は、11カプセルを11or12回のみ!


<作用機序>
小腸粘膜上皮細胞にある
ClC-2クロライドチャネルを活性化し、
腸管内への水分分泌を促進することで、便を軟らかくする。

<副作用>
主に下痢(30%)、悪心(23%

特徴
・約30年ぶりの新しい作用機序の下剤。
・約60%の患者さんで24時間以内に自然排便あり(48時間では約80%)。
・効果の減弱はなく、長期にわたり改善効果を維持する。
・食前でも食後でも効果は変わらないが、副作用(悪心)対策のため食後服用となっている。
・他のどの下剤とも併用できる
・原則的に定期服用患者の自己判断での調節は不可 

<その他>
・大腸刺激性ではないため、腹痛は起こりにくい(約6%)。
・便の硬さを正常にする効果も期待できる。
・最終的に腸管内への水分分泌促進で便を軟らかくする、という点はカマグと同様。
Mgが含まれていないので、カマグに比べて透析患者さんにも使いやすい。
・アミティーザ単独で効果不十分な場合は、大腸刺激性下剤の追加が推奨されている。

【感想】
便秘は患者さんからよく聞く悩みの1つです。新しい作用機序の下剤が登場し、選択肢が増えたことは、便秘で悩んできた患者さんにとって朗報だと思います。薬価は高めではありますが、習慣性がなく定期的な長期投与が可能なのは、大きな利点です。タイプの違う下剤をうまく組み合わせて、少しでも患者さんのストレスを軽減できたらいいなと思います。
 

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