2009年06月16日
クラビットとPK/PD理論のの勉強会をしました。
.ラビットと ■丕法殖丕塚論のの勉強会をしました。
By MH@妹尾



I.クラビット(250mg、同錠500mg、同細粒10%


 
クラビット(ニューキノロン系) レボフロキサシン水和物 


クラビット
100mgが、500mg単回投与で発売されます

日本以外では500mg単回投与が早くから進んでいる   やっとおいついたぁ〜
 

ヽ発経緯

  新しい抗菌薬を作成するのは難しい

  高い効果の抗菌薬を長期で使いたい 
    

クラビット:肺炎球菌に対して感受性大きい 呼吸器系にはよく効く

                        尿路感染などでは耐性化が進む


 
〜クラビット(250mg、同錠500mg、同細粒10%)の特徴〜
  ・初期殺菌効果
  ・耐性菌の抑制
  ・従来の適応(43適応症は変わらず)
*大きな変更
  ・1回500mg 500mg1錠 or 250mg2錠)注意:分割投与は避ける
     → 100g 1日3回より耐性化しにくい!!

 
■丕/PD理論

 抗菌薬の血中濃度がMICに達すると、殺菌効果がでる。抗菌薬はMICとMPCの間において殺菌効果を示すが、同時に耐性菌も生じやすい範囲でもある。そして、血中濃度がMPCを超えると耐性菌は抑制されやすくなる。

 つまり、抗菌薬と菌が接している時間を長くするよりも、菌と接する抗菌薬の濃度を高くした方が、殺菌作用を増強させられることが分かった。こうした「濃度依存性」の抗菌薬は、1回投与量を増やして最高血中濃度を上げることで、殺菌作用が増強されるとともに、耐性菌の出現を抑制することが期待できると考えられる。

 この理論から開発されたのが、クラビットの1回500mg単回投与である。

        
maxは約6倍上昇  AUCは約5倍上昇

 
 ☆おまけ☆
 〜クラビットの由来〜

 ニューキノロン系抗菌剤のクラビットが開発される前、同じニューキノロン系抗菌剤のタリビットという薬があり、優れた抗菌作用を示していた。このタリビットは光学異性体のS(-)R(+)が1:1で混ざった混合物であり、このS(-)のみが強い抗菌活性を示し、R(+)は抗菌活性を示さなかった。また、副作用について調べると、S(-)では強い副作用を示さないが、R(+)は強い副作用を示すことが分かった。


 クラビットは、このタリビットの
S(-)だけでできた化合物である。つまり、タリビットより、殺菌効果が高く、副作用が小さいといういいとこ取りの薬剤である。


 
 感想:もともと適応の多いクラビットの耐性化しやすいという欠点を改善できた事で、さらに幅広く利用できそうだと思いました。しかし、用量が増えれば、やはりけいれんなどの副作用の率も高まるのではと思うので、薬剤師が投薬時に注意する事がより大切になってくるだろうと思います。

 
 参考:日経メディカル オンライン

 
2009年06月15日
エカードの勉強会をしました。

エカードの勉強会をしました。
 
 
By M.I@内尾
エカード:Effective Candesartan And Reduced Diuretic

1)配合成分(カンデサルタンシレキセチル(ARB
                +ヒドロクロロチアジド(利尿薬))

●エカード配合剤LD・・・ブロプレス4mg+1/HCTZ

●エカード配合剤HD・・・ブロプレス8mg+1/HCTZ


2)効能・効果
  高血圧

3)用法・用量
  成人には1日1錠(原則として、カンデサルタンシレキセチル4mgで効果不十分な場合にエカード配合剤LD投与を、カンデサルタンシレキセチル8mgで効果不十分な場合にエカード配合剤HDの投与を検討すること。)
  ex) ブロプレス8mgで効果不十分な場合
     ⇒ブロプレス12mg(生活習慣病などRAS抑制が必要な方)
     ⇒エカードHD(高血圧のみ、心不全合併、体液貯留など、
             薬代が気になる方)

4)注意事項
  過度の血圧低下のおそれがあり、本剤を高血圧の第一選択薬としない。

)作用メカニズム
  ●ARB(アンギオテンシン脅容体拮抗薬)・・・亢進したRA系の抑制⇒降圧
  ●利尿薬(ヒドロクロロチアジド)・・・Naの排泄促進→体液量の減少⇒降圧

6)禁忌
  )楮泙寮分に対する過敏症の既往歴のある患者
  ¬鞠△隆擬塰瑤老豈嫺析中の患者
  5淦腎不全の患者
  ぢ留嫦罎離淵肇螢Ε燹Εリウムが明らかに減少している患者
  デド慄瑤惑タ韻靴討い覯椎柔のある婦人
  ☆高齢者には慎重投与(脳梗塞、脱水、立ちくらみ、めまい、失神、
         低ナトリウム、カリウム血症をおこすおそれがあるため)

7)注意すべき副作用
  高尿酸血症、頻尿、血中CPK増加、血中尿酸増加

8)
ARBと利尿薬併用のエビデンス
  心不全、腎不全、脳血管障害慢性期、糖尿病/メタボリックシンドローム

9)特徴
  ○2種の薬剤が一錠に入っているためコンプライアンスが良い。
  ○ARBと利尿薬という高血圧において併用が推奨されている二剤の合剤である。
   (
ARBと利尿薬の併用により血圧は相乗的に下げるが、血清カリウム値、
    インスリン感受性には相殺的に作用し、影響を与えにくい。
    副作用報告ではカリウム値の上昇の報告あり。)
  ○薬価が安い。☆高血圧のファーストチョイスではなく、医師の判断で
    注意しての投与が必要。


<
感想>

  日本人の高血圧の原因は肥満やメタボリックシンドロームの増加に伴うRA系の亢進と、食塩の過剰摂取とのことでした。これを考えると薬に頼るより、日常の食生活に注意するということがなによりも重要であると痛感しました。エカードは降圧作用が非常に優れていることが分かりました。


同時に急激な降圧による患者さんの変化にも注意が必要な薬であるとも思いました。


 
2009年06月12日
H21.6.12「グリミクロン・SU剤全般」の勉強会をしました。
グリミクロン・SU剤全般の勉強会をしました。                  
  By MH @ 妹尾店

 

       1型糖尿病:遺伝型
       
2型糖尿病:生活習慣病が原因と言われている

                      
                 年々増加する2型糖尿病 ⇒ 合併症の引き金 
                                    
                                        
なぜ糖尿病が増加するのか!? 


*血糖値を上げるホルモン      *血糖値を下げるホルモン

・グルカゴン            ・インスリンだけ

・アドレナリン               
・糖質コルチコイド
・成長ホルモン

        など


 
インスリンの働き

・ グルコースを筋肉へ運ぶ(グルコースが筋肉でエネルギーとして使われる)

  グルコースを脂肪に変えて蓄える

  肝臓・筋肉でのグリコーゲン生成を促進
これらの動きが欠乏 ⇒ 糖尿病

   

2型糖尿病の治療
 発症初期での治療が良い!

   食事・運動療法(約2〜4ヶ月間) - - →  薬物療法

                   血糖改善なし

 

糖尿病初期:食後高血糖になりがち
            
 糖尿病後期:空腹時高血糖になりがち

                                            ↓

             このことから薬剤を選択!!


糖尿病治療薬
 αグルコシダーゼ阻害剤:小腸でのグルコースの吸収を遅らせる
    → 食後高血糖患者向き

◆.咼哀▲淵ぅ漂沺Дぅ鵐好螢鹹餽垣改善、肝臓での糖新生を抑制
          また、末梢での糖利用促進、消化管からの糖吸収抑制等
                    体重増加をきたしにくい
    → 肥満型の糖尿病患者向き

 チアゾリジン系:インスリン抵抗性改善、脂質代謝改善末梢筋・脂肪組織での
          ブドウ糖取り込み促進、肝臓での糖新生抑制・糖取込促進
    → インスリン感受性が低下した患者向き

ぁ‖効型インスリン分泌促進剤:膵β細胞に直接作用しインスリン分泌を促進
    作用時間が、速く・短い →  食後高血糖を抑制

 
SU剤:膵β細胞に直接作用しインスリン分泌を促進
    持続時間長い →  空腹時高血糖を抑制

 *1日1回の服用で良い
 *他の糖尿病薬と違い、常に血中に存在しインスリン分泌を促進し、
  食事によりグルコースが入ってきた際は受容体に結合し、
  さらにインスリンの分泌を促進する


SU剤の作用機序:    
           SU剤(膵β細胞に直接作用)
              ↓
グルコース摂取 ATP上昇 チャネル閉口 Ca取り込み(脱分極)→ インスリン分泌

 
 SU剤の比較 

・グリミクロン
服用後、インスリンの分泌が上昇するが、グリミクロンの受容体に対する親和性が弱いため、食後のインスリンの分泌は他のSU剤よりも低くなる。 

                ↓

    効果弱いのでは!?

ここでSU剤の欠点として空腹時血糖を抑制するSU剤は低血糖が起こりやすいということがある。これは、食事でグルコースを摂取していないときにもインスリンの分泌を促進しているために、起こりがちになる。

つまり低血糖になりやすい患者さんには、食事の時にだけぐっと効くグリミクロンが適している。

また、グリミクロンは持続力が他のSU剤よりも長い(6〜24hr)

・オイグルコン
グリミクロンと比べて、受容体に対する親和性が強いので、食後のインスリン分泌は高い。しかし、低血糖になりやすい患者さんに不向きかもしれない。そして、持続力もグリミクロンと比べて短めである。

 
・アマリールオイグルコンの作用に、さらにインスリン抵抗性改善作用も加わった薬剤。 

☆グリミクロンと他のSU剤とで、親和性の違いがある理由
〜骨格の違い〜 

グリミクロン・・・スルホニルウレア骨格のみ

  
 オイグルコン |
         |― スルホニルウレア骨格 + ベンズアミド骨格
  アマリール  |

2つの骨格をもつオイグルコン・アマリールの方が、受容体と強く結合する
この骨格の違いは、SU剤の低血糖以外の欠点にも関係してくる

 
☆SU剤の低血糖以外の欠点:不整脈・虚血性心疾患など、心筋に悪影響 

                       なぜ??

 
心疾患治療に使われるニコランジルは、ベンズアミド基が心筋細胞の受容体に結合する事で、Kチャネルが開口し、Ca取り込みが減少され、血管を拡張させる。 

つまり、ベンズアミド基を持つオイグルコン・アマリールは、このニコランジルと心筋細胞において競合拮抗してしまい、相互作用により心疾患治療に悪影響を及ぼしてしまう恐れがあると考えられている。
 

それに対して、スルホニルウレア骨格のみのグリミクロンは、このような相互作用が起こりにくい。


まとめ

 
SU剤の問題点
   …齋貪
  ⊃感擇悗琉影響

 
グリミクロンは、SU剤の中でも、これらの症状が起こりにくい!!
 つまり・・・

 
 ´低血糖を起こしやすい患者に使いやすい
  ´心疾患患者に使いやすい

 感想:糖尿病治療薬は、作用機序の違いにより様々な種類が存在するが、
      その中のSU剤という分類の中にも違いがあるという事を知りました。
      そして、グリミクロンの勉強をして、この薬剤がとても良い薬剤である
      と感じました。
   私たちは薬を扱う立場ではありますが、やはり患者さんには少しでも薬に
      頼らないくてもいい生活をおくってほしいと思うので、糖尿病の初期段階
      での食事・運動療法のサポートもしていけたらいいなとも思いました。