2009年09月03日
「リバロ錠」の勉強会をしました。
リバロ錠」の勉強会をしました。          K.M@妹尾店

*脂質異常症について
日本人のおよそ3分の1は動脈硬化が原因で起こる血管の病気で亡くなっています。動脈硬化が原因の病気が多いのは、脂質異常症(高脂血症)の増加が一番の理由だといわれています。    
血液中の悪玉コレステロール(
LDLC)が高いとプラークができやすくなり、プラークが破れると血栓ができ血液の流れを止めることで狭心症や心筋梗塞をひきおこします。
厚生労働省の調査では、全国でコレステロール値の高い方は約3660万人、中性脂肪値の高い方は約4000万人いると発表されています。

 
 ・主な脂質異常症治療薬
    .好織船(メバロチン、リピトール、リバロ、クレストール、
      リポバス・
ローコール)
    陰イオン交換樹脂(クエストラン、コレバイン)
    フィブラート系薬(リピディル、ベザトールSR
    ぅ縫灰船鷸斥尭蛎痢淵罐戰N,コレキサミン、ペリシット)
    ゥ廛蹈屮魁璽襦淵轡鵐譽好拭璽襦▲蹈譽襯魁
    EPA(エパデール)
    Д灰譽好謄蹇璽覽杣阻害剤(ゼチーア) 

 
*リバロ錠の特徴
  非代謝型のストロングスタチンであること
   (効果が出易く、
CYPによる代謝をほとんどうけない)

 ・効能・効果:高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症

 
・用法・用量:通常、成人には1〜2mgを1日1回夕食後
        なお、年齢、症状により適宜増減する。
         最大投与量は1日4mgまで。

・併用禁忌:シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)

・原則併用禁忌:フィブラート系薬剤(べザフィブラート等)

・強いLDLC低下作用とHDLC上昇効果をもつ。

・プラークの退縮効果が証明されています。

・ストロングスタチンの副作用発現率は、リピトール、クレストールの約半分で、スタチン製剤の中で安全性の高い薬物とされています。

 
*感想:
脂質異常症の増加が叫ばれている昨今、リバロ錠は効果が強く、安全な使いやすいスタチンであることがわかりました。患者さんに正しく安心して飲んでもらうことは大切なことですが、薬物治療だけに頼らずライフスタイルをふりかえってもらいながら食事療法や運動慮法などもあわせて取り組んでもらえるように指導することも大事だと感じました。患者さんの気持ちを大切に心を込めた服薬指導をめざしたいと思います。

 
2009年09月01日
アピドラの勉強会をしました。

アピドラの勉強会をしました。         H21.7.7 

by NH@東畦店

 

超即効型インスリンアナログ製剤


アピドラ注
 ソロスター カート 100単位/ml
インスリン グルリジン(遺伝子組み換え)注射液
国内で3剤目となる超速攻型インスリン製剤

特徴
  亜鉛を含まない他の超速攻型インスリン製剤は安定化のため亜鉛を中心に六量体を形成して皮下投与後に単量体になり毛細血管より吸収されるが、アピドラは、B鎖3位のアスパラギンをリジンに、B鎖29位のリジンをグルタミン酸に置換して、亜鉛がなくても単量体として安定するため製剤中に単量体の割合が多い。

 
食直前に投与可
皮下投与後速やかに吸収され短時間で消失される。他の超速攻インスリン製剤に比べても亜鉛を含まないという特性からか吸収が早いため、海外では食直後の投与が認められていて、食べた量にあわせた投与が可能になっている。

  肥満者においても速やかに作用が発現する。

  HbA1cならびに食後高血糖を改善。


用法・用量

成人では、1回2〜20単位を毎食直前に皮下注射するが、中間型又は持続型溶解インスリン製剤と併用することがある。

投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、中間型又は持続型溶解インスリン製剤の投与量を含めた維持量としては通常1日4〜100単位である。


・用量調節

切り替えの目安は即効型又は超速攻型→同一単位により切り替えが可能


・増量

食後2時間血糖 180mg/dl以上で増量単位は1〜2単位

食前血糖値110〜140mg/dl未満で1つ前のインスリン増量1単位

      140mg/dl以上で            増量2単位


インスリン療法の実際

2型糖尿病治療戦略(常に目標を意識した治療)

基礎はライフスタイルの改善

Sutep1.経口糖尿病薬(1種)

Sutep2.経口糖尿病薬(2〜3種)

Sutep3.+基礎インスリン

Sutep4.基礎+追加インスリン

 

追加インスリンは、超速攻型が出る前は、速攻型インスリンが使われており、効き始めるまでに時間がかかり食前30分前の注射、吸収の速い腹部への注射が必要でした、作用時間もやや長いため次の食前血糖が下がりすぎるおそれもありました。


この欠点を解消したのが超即効型インスリンで、アピドラは吸収が速いためより厳格な血糖コントロールが可能になると思われます。他の超速攻型インスリン製剤よりT
10%−AUCが約5〜6分短くなっています、その絶対差は小さいようですが、投与後最初の1時間以内の血糖降下作用が25〜30%大きい事を意味するとの文献があります。
 


基礎分泌補充法として持続注入ポンプがあります。

ピークがなく24時間安定して効果が持続される特徴があり、使用薬剤としては主に速攻型又は超速攻型インスリンが使われます。

アピドラには亜鉛が含まれないため、持続注入に使用してもポンプの詰まりが解消できるのではと考えられているそうです。

 

亜鉛が入らないことにより、吸収が速くなり、昼に追加インスリン投与が必要な患者負担が今までの速攻型又は超速攻型のインスリンを投与と比べ軽くなり、日中のコントロールもより安定することが期待できるのではないでしょうか。

  

                            東畦店 MH