2007年02月01日
セイブル錠発売一周年記念講演会に出席しました。

平成192月1日

 

セイブル錠発売一周年記念講演会に行ってきました。 

今回の勉強会より、従来において血糖コントロールは空腹時血糖値や
HbA1cなどで評価されることが多かったが、食後高血糖が心血管疾患の危険因子であることが示されている今日では、空腹時血糖値やHbA1cのみならず食後高血糖に注目し、かつ食後高血糖のコントロールが非常に重要であるのだと分かり、とても勉強になりました。勉強会で得られた内容を以下にまとめさせていただきました。


 
1.「高インスリン血症是正の意義とセイブル錠の使用経験」

HbA1c6.5%前後で血糖コントロールの良い患者10名において、ナテグリニド単独投与群とナテグリニド+α−GI併用群で食後の血糖上昇およびインスリン分泌にどのように作用するかを比較。
 

・今までナテグリニド単独投与で血糖コントロールできていた患者にナテグリニドを減量してα−GI併用した場合、ナテグリニドには中性脂肪を下げる効果あるため中性脂肪の数値が上昇するのではないかと懸念されたが大きな数値の上昇はなかった。


・ナテグリニド=欠如したインスリン分泌を補充した。

        遅延インスリン分泌のインスリン量を減少させることで、高インスリン血症を抑制した。

 結論→この遅延インスリン分泌による高インスリン血症が動脈硬化を促進させているので、ナテグリニドで高インスリン血症を是正することで動脈硬化を抑制できる。また、ナテグリニド単独投与で増量していくのではなく、食後高血糖改善効果に優れたα−GIを併用していくことで、膵臓への負担の軽減、大血管障害の発症予防、そして良好な血糖コントロールを可能にすることができる。


・高インスリン血症を是正するには、

.ぅ鵐好螢鹹餽垣改善薬との併用

▲淵謄哀螢縫鼻α−GI     が有効!


・セイブル錠を実際に使用した結果

→特に食後1時間後の血糖値を下げた。

   副作用は軽い消化器症状が主であり、2週間〜4週間の間に消失した。

 セイブル錠の最大の特徴はアカルボースやボグリボースと異なり小腸で吸収されることである。このため、小腸上部、すなわち食後1時間付近で二糖類分解酵素の阻害作用が強く発現する薬物量を投与しても、小腸下部に移行するに伴い本薬が吸収されて阻害作用が徐々に弱くなり、結果的に大腸に流入する未消化の糖質が小腸上部と比べて少なくなる。このため、食後早期(食後30分から1時間)の急峻な血糖上昇を強力に抑制するのに十分な量のミグリトールを投与しても、類薬と比較して消化器症状の発現が比較的少ない。実際に、臨床治験ではミグリトールは食後2時間と比較して食後1時間の血糖上昇をより強力に抑制し、インスリンの過剰分泌をより強力に抑制する作用特性を有していることが分かった。


・Drによると、治療基準としては、HbA1c≦7% → α−GIを単独使用

                 HbA1c>7% → ナテグリニド+α−GI

 α−GI単独療法の最も良い適応は糖尿病発症早期で、まだ食前血糖値があまり上昇していない軽症の糖尿病である。


 
2.「心血管系疾患予防を目指した糖尿病治療戦略 〜血糖変動制御の重要性〜」

◎NEMOes(ニーモス)法を使って以下のような結果が得られた!


  ・早期動脈硬化症の定量的指標として、頚動脈内膜中膜複合体肥厚度(IMT)が有用。

 
・一過性のグルコーススパイク(*
1)により、単球内皮接着(*2)が亢進された。しかし、グルコーススパイクが元に戻れば、単球内皮接着は沈着していった。


・血糖変動により、単球内皮接着を亢進される。

  (持続的な血糖上昇によっては、単球内皮接着は亢進されないと分かった。)

  (*1)グルコーススパイク


欧米でよばれている用語で食後高血糖のことであり、軽症の糖尿病を中心に広くみられる、毎食後
23時間程度の短時間持続してほぼ正常血糖レベルにまで戻る櫛の歯状の血糖上昇を指す。


(*
2)単球内皮接着

   この単球内皮接着が亢進されることで血管内皮機能障害をもたらし、動脈硬化発症の引き金となる。


結論→血糖変動、すなわち食後高血糖を抑制することで動脈硬化を抑制するのではないかと示唆された。


 
3.「メタボリックシンドローム(MS)健診とかくれ糖尿病」
 

こちらの講演では、わが国においてすでにMSの「診断基準」が発表されており、今後それが保険病名として採用され、対象「患者」の経過観察・治療を医師が実践しうるようになるだろうということで、MS健診の検査項目などについてお話を聞きました。

・今後削除されるであろう検査項目=胸のレントゲン(疾患の発見困難のため!)

               総コレステロール値(LDL-CHDL-Cが重要!)


               尿糖、尿蛋白など(これは必要なのでは?
by Dr

・今後追加されるであろう検査項目=LDL-CHDL-C



【Drの考え】

・現在の「MS」の診断基準の中のウエスト周囲径について、男性において85cmは妥当であるが女性において90cmは大きすぎで80cmが妥当ではないか。
 

・空腹時血糖値100 mg / dl  or  HbA1c 5.3% これ以下なら正常!本当はHbA1c 4.9%以下くらいを正常としてもいい。


・網膜症をなくすためには、
2時間後血糖値を200 mg / dl未満にする必要あり。

 ただし、心血管疾患をなくすためには、2時間後血糖値を140 mg / dl未満にする必要あり。

・空腹時血糖値 → 100120 mg / dl   OGTT が必要!

 HbA1c → 5.36.5%      (ブドウ糖負荷試験)


・心不全を予知できる検査 → 
BNP検査・・・100以上なら心不全を疑う。


・動脈硬化の検査 → 頸動脈エコーが一番確実であろう。

           ABI検査はあまり当てにならないとのことでした。

◎かくれ糖尿病とは・・・

 空腹時血糖値が正常範囲内であっても食後の血糖値が高くなり基準値を上回る場合。


 
2.
の講演に関しては、極めて医学専門的な難しい研究内容であったため、たいしたまとめにはなっていませんがご了承下さいませ。                    (HY)                          

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