2011年04月18日
宮城県石巻市でのボランティア活動報告です。
  

4月14日 午後7時 東京・四谷 日薬事務所 集合

4月15日

      午前8時 出発
 
      宮城へ移動中に沢山の自衛隊や警察の車両も被災地へ
       向かっていました。


 宮城県薬 午後2時頃 到着

石巻高校 午後4時半 到着

 

午後7時 ミーティング 明日の予定を決定

     岡山班2名、広島班1名 ヤンマー仮設診療所に決定
4月16日

     午前6時 起床

      午前6時45分 全員の写真を撮る

(朝の全員撮影  万が一の場合の安否確認をする為、
必ず全員の写真を朝に撮ります。)

 

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 近くの公園へ散歩、山の上から津波の惨状を見る。
  途中自衛隊のお風呂「希望の湯」
を発見。

(日和山から見た惨状:滞在場所の石巻高校の近くの公園
(日和山公園)から見た被災地です。
言葉が出ません。)

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(本当にひどい惨状:海際では大きく頑丈な建物もこのようになっており、
津波の恐ろしさが解ります)

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午前 8時 出発

  午前 8時半  渡波小学校到着

午前 9時   医療チームのミーティング

        新規参加者自己紹介

        注意事項 腐った魚を処理しているために外傷が多く発生する
と思われる。

             他注意

午前 9時半  ヤンマー仮設診療所着

        (ヤンマー営業所の2階の一部を間借り)

        医療チーム 鹿児島大学、産業医科大学、高知大学

        宮原・江田 OTC、日赤調剤薬品の服薬指導、待合室での
診察の調剤・服薬指導を主に担当

        中田・石川 診察室での調剤・服薬指導を担当

        12時半ごろ 交代で簡単な昼食(水、アミノガレット)

午後2時半ごろまで活動

受診患者数 約30名

      内訳 日赤に調剤依頼:8名、現場で調剤:20名、他OTCのみ

      三日前に受診された患者様でメロンパンチーム(日赤)に依頼した
処方
の投薬指導

清掃をして終了

午後3時15分 渡波小学校で夕方のミーティング

        確認事項等連絡
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午後3時45分 渡波小学校出発       

午後4時半   石巻高校着(帰り道は渋滞)

午後7時    十分なディナー  

          前菜:サンマの缶詰、スープ:ピリ辛スープ、
          メイン:五目野菜丼&チーズカレー、デザート:タンカン
          コーヒー 

(豪華なディナー:湯もあり、ガス・水も使えます。結構十分な食事を取れます。)

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(食料品庫:各自が持ってきた食料があります。)

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午後8時から ミーティング

  明日はOTCをしっかり避難所に配り、様々なニーズを探る。

(打合せ:様々な職種との打ち合わせも重要です。)

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(OTC配布のチーム:4月17日のチームです。私以外は富山のテイカ製薬さんから
のボランティアさんです。とても気持ちよく一緒に仕事をさせて頂きました。)

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  薬剤師会への今後の要望 
 各医療チームは薬を持ってきている。
 
 例:産業医科大学  内服46、外用31、注射14、物品14
 
やはり薬剤師会も緊急薬品を持参するべきでは?各チームの薬品はトランクや
 段ボールで持ってきており、探すのに苦労する。
出来れば段ボールなどで現地
 にて作成できる即席薬棚を開発 できないか?
 
もしくは移動可能な薬品バッグ兼薬品棚のようなもの。
 
能率が非常にアップする考えられる。

 これこそ薬剤師の職能を他職種にアピール出来る事ではないか?

4月17日(日)

OTC・医療掘り起しチーム(畑・竹岸・飯野・石川)石川以外は富山の
                               テイカ製薬チーム
今日の目的 北部の避難所を回り、必要なOTC薬の配布と医療のニーズ
                を探ること。

小滝避難所:日本登山医学会のDrが来ているので、特に用事はないとのこと。

      前回に依頼されたOTC薬をお渡しする。

大指林業センター:風邪薬、頭痛止めの要望あり。

         お年寄りの為、小児用の頭痛薬を1錠から2錠で説明する。

         5名の医療用薬剤のニーズがあった。

         服用薬剤等を記録し日赤医療チームへ引き継ぐための書類を
                      作る

相川子育支援センター

         :OTC(咳)の要望あり渡しする。

白浜壮      :アトピーのお子さん用の日焼止めの要望あり。

長観寺      :夜に咳が出る方が2名、皮膚の痒みの方が1名

          必要な薬剤をお渡しする

          数日前まで50名、学校が始まったので現在40名

          数日後に移動の予定

はまぎく避難所:皮膚の痒み、手荒れでケラチナミンの希望あり。

        尿素軟膏と手荒れ軟膏をお渡し。

北上中学   :約500名の避難民、医療チームが常駐しているので
                    薬剤の援助は不要とのこと。

     

午後3時石校帰着

       報告書 制作

       本日同行の3人、富山へ出発

 

 午後8時 ミーティング 

明日の予定(明日の担当:ヤンマー診療)      
   避難所で聞取りをした医療用薬剤のニーズの取り扱いについて 
    
   残念ながらまだFAXが機能していなく、聞取りした患者さんの
服用薬剤等の
   詳しい情報を往診グループに明細に伝える事が出来ない。
   
メール等を使い文字情報としても伝える
   ことを目的としなければ、ただ
単に「あそこの避難所に薬が必要な患者さんが
   いる」では薬剤師の職能
も認められないし、モチべーションも下がるのでは
   ないか?
   
こういう非常時こそメール・携帯メールなど非常時でも使える情報手段
   構築・他職種への提案などをするべきではと感じた。
   
 同時に石校にはPC1台(ネット可)、プリンター1台のみがある。
   
数日間は個人がコピー機を持ち込んでくれていたが、基本的には無し。
   
事務効率を上げるためには、下記の物が必要不可欠と考えられる。
   PC(ネット環境も含む),プリンター、スキャナー、コピー機 


 4月18日(月)  午前6時 起床     
  朝食 カップラーメン、りんご
  午前6時45分 全員の写真撮影  
  午前7時過ぎ
 今朝から来た山形県の薬剤師を日和山公園に案内。
         山頂から実際に
車で通るルートを説明。 
  午前8時過ぎ 出発
 
  午前9時  渡波小学校で他の医療チームとミーティング
     
        ヤンマー仮診療所へ向かう
     
        今日の担当:
主にお薬引換券持参の方への服薬指導。
        
小売商品を希望の方へお渡し
        OTC配布
OTCを棚代わりの机に並べて準備をする。      
        途中不足のOTCがあり、石校へ取りに帰る。
     
        湊中の避難所から依頼の薬品があり、途中配送。
  
  午後1時頃 簡単に昼食
   
  午後2時ごろ
 待合室兼OTC陳列の部屋の中に組立式の診療室を作る
         との事で作業
が始まる。OTCの陳列の移動と商品数が
         無駄に多く朝・夕の陳列、片付けが大変なので
多すぎると
         思われるものは石校まで持って帰るように整理をする。
         
本日は午前で終了の予定だったが、人数が少ない為最終
         まで業務。
         終了後のミーティ
ングは一日フルの方に依頼をして石校に帰る。
  
午後4時   急いで荷物をパッキングして出発
  
午後11時  東京 四谷のホテル到着

 

本日感じた事
ヤンマー仮診療所でのこと
待合室にいる他の医療チームのスタッフ(ナース、事務)は多少手持無沙汰の
事もあり、
来た患者さんに自分たちでOTCの対応したり、
相手が必要と言わないものでも何でもあげようとする。
まるで人気取りのように・・。
薬剤師の手が足りない時は仕方が無いが、基本的には薬剤師が対応したい。
一番適正な物を選択し、使用方法を説明するのは薬剤師の仕事である。
また在庫にも当然限りがあり、コストもかかる。

そして一番重要なことは来られる被災者の方はいずれ自立が必要であるという事。
何でもこちらからどんどんあげてしまっては、
「薬など薬局で売っている物は必要があっても無くても、何でもどんどんもらえる」
という依存する体質を作るのではないか?
勿論必要な薬品を適正な説明とともに差し上げることは、当然のことである。
しかし将来にわたり、同じことを出来るわけではない。
なんでもかんでもあげることがボランティアでもサポートでもないと思う。
しっかりサポートをしながらも自立や自制へ方向づけるのが大切ではないか?
私たちの行動は被災者の今後にも責任を持たないといけないと思う。
天災を人災にしてはいけない。

同じことは避難所回りでも感じた。
「咳」等の症状を抱え困っている方に、
必要な薬品を渡し説明することは大切な
仕事であるが、薬剤師が頑張っていると
いう事をアピールするために
「これは要らないか?あれは要らないか?」という事は本末転倒ではないか?
物が足りているのであれば、トイレの消毒など環境衛生や感染予防等についての
指導、啓蒙する書類の配布などに重点を置けば良いのではと感じた。
ほんの数日しか滞在しない人間が大変失礼なことを言うのを承知で、
書かせて頂きました。


渡波小学校での医療チームでのミーティングでも「災難医療チームの目的は
復活しつつある医療機関へ患者さんを引き継ぎ、撤退の準備をすることである。
それが種々の事情で未だ出来ない患者さんに関しては当面はフォローを続ける」
との明確な考えを持っていた。 
薬剤師会も「今、我々はどういう活動時期なのか」の意識の共有が必要と感じた。

 
服装について
各医療チームはそのチームのウェアと医師、看護師などと大きく書いた
ベスト
を着ている。
薬剤師会でも他職種や患者さんから薬剤師と直ぐ解るウェアが必要ではないか?
今回は宮城県薬剤師会のグリーンのウィンドブレーカーを全員で着た。
出来れば全国共通のカラーで、全国の薬剤師が何処に集まっても
「薬剤師が来て
頑張っている」ことが解り易いのでは?

 参加しての感想
 各論については既に述べたが、まとめると 薬剤師はモチベーションが高く、
非常にまじめで有能な職業集団という気がした。
ただその職能を他職種や一般の方にアピールするにはもう少し工夫が必要と思う。

 また業務内容については、殆ど全員の滞在日数が数日という中でリーダーや
参加者が
後へ後へと繋いだ賜物と言える位素晴らしい内容になっている。
勿論リーダーさえも、ごく簡単な引き継ぎを受けてなるケースが多いとの事。
今回数日という短い期間であったが、全国から集まった方々と心地良く
交流
出来き、また業務にも集中できたと思う。
これは「被災者の方の為」にという志が共通だったことが大きいのではないか。
自分にとって貴重な経験をさせて頂きました。
被災地の方々のより早い復興をお祈りすると同時に、お世話になった
沢山の方々に
深く感謝いたします。                    
                            H23年4月20日
 
                         岡山県薬剤師会
                                                 
                         石川 道佳