2007年03月31日
糖尿病治療学術講演会に行ってきました。
糖尿病治療学術講演会に行ってきました。 

今回は
SU剤(特にアマリール)を中心に『エネルギー調達と血糖制御機構の破綻』という難しいそうな演題でしたが、いろいろと勉強になりましたので簡単にまとめさせていただきました。2007.3.13 内尾 H.Y       インスリン分泌能:米国白人 日本人      インスリン抵抗性:米国白人 日本人

現在測定されているHbA1cBSの推移1ヶ月前:25%、1ヶ月〜2ヶ月前:50%、2ヶ月以上前:25% と言われている。

現在、
DM治療は目標到達型治療( The Treat-to-Treat )である。食後血糖値ガイドライン(1)         食後血糖値(2h後):140 mg/dl未満 〔AMERICA(2)         食後血糖値(2h後):135 mg/dl未満 〔EUROPE(3)         食後血糖値(2h後):優 140 mg/dl未満、 180 mg/dl未満 〔JAPAN 2004年〕

治療の要点
(1)         緊急性(インスリン治療の必要性)の有無
(2)         まず、食事療法により開始して23ヶ月経っても不十分な場合は経口薬投与開始
(3)         血糖が低下してきてから運動療法を開始する
(4)         経口薬は効果が出れば漸減、中止が可能

経口薬のファーストライン

・膵β細胞は、インスリンを合成して蓄えているが、刺激されるとインスリンを放出する。
SU剤はβ細胞に蓄えられたインスリンを放出促進するのであって、インスリンの合成を促進するものではない。よって、欧米ではβ細胞の疲弊は、大規模試験によりSU剤に特異的なものではなく、糖毒性によるものだと考えられている。SU剤は効果の切れ味も良く、一次無効はほとんどない。      アマリールは1mg/日から投与開始(0.5mgからでもOK!)して月単位でStep Upする。このStep Upの間に併用療法をONしても良い。3mg/日→6mg/日に増量時に、HbA1c7%前半の場合、低血糖の副作用を少なくするために3456mgStep Upしていく。アマリールの副作用は、低血糖のみと考えてよい!なお、効果や副作用は1ヶ月以内で見ることができる。よって、緩やかに投与していくことが大切。

経口薬併用療法
      SU剤にアクトスを併用。この際、アクトスの副作用でBMI値が上昇。      アマリールは低血糖の副作用が少ないので、インスリンとの併用が可能である。      アマリールは通常、心筋梗塞時に心筋をリラックスさせる効果があり、逆にグリベンクラミド(オイグルコン)使用で症状を悪化させたということでSU剤ではアマリールかグリミクロンを選択する場合が多い。

HbA1c
と夜間血糖との関連性
HbA1cが同じ値でも血糖変動が小さければ小さいほど、網膜症の発症率が低くなることが分かっている。・どの時点の血糖値を下げるとHbA1cを低下させるか?(海外での実験)  (結果)→午前中を犠牲にして夕食前の血糖値を下げた方が、HbA1cは低下した。

塩酸メトホルミンについて
欧米での常用量は1500/日であり効果の切れ味が良いとされるが、日本の常用量は最高750/日で少なすぎるので、安全性は高いが切れ味が悪い。さらに分3250250250咫謀衢燭世斑襪離灰鵐廛薀ぅ▲鵐垢悪くなることが多く500/日になる可能性が高い為、分25000250咫砲播衢燭垢訃豺腓多い。とDrの弁。よって、上手に使わないと他の薬剤との良きパートナーにはなれない薬剤である。とDrの弁

グルコースとフルクトース
          尿酸合成系   TG合成系                          促進     促進   中間代謝物  グルコース    グリセルアルデヒド3P(毒性物質)                       メチルグリオキサル(毒性物質)            高血糖下で核内移行フルクトース   3デオキシグルコース(毒性物質) ◎メイラード反応において、糖化物は茶褐色に染まる!よって、茶褐色のものには糖化物が入っていると考えてよい。特にコーラは進行した腎障害の患者にはNG

     
HbA1cMAX13% であり、14%から15%を超しているとグルコースだけでなくフルクトースもHbA1cに反映されているので、ペットボトル(清涼飲料水)症候群を疑う。

     
フルクトースはグルコースの300倍もの毒性がある。フルクトースをたくさん摂っても脳は活性化されない。グルコースを100とした時に、にんじんは92、米飯は88、アイスクリームは61、バナナは58と一見するとバナナには意外とグルコースが少ないと思われるが、毒性の強いフルクトースが非常に多いので摂り過ぎには注意が必要である。

低血糖
投薬なしで食事療法だけの場合でも起こる。低血糖は起きていないと言われる患者さんでも、実際には血糖の上下変動の中で普通に起っている可能性はある。とDrの弁。

インスリンへのプラムリンタイド併用療法
(現在ではアメリカのみ)1DM16回注射(食事の摂取量によって自分でその都度単位を調節できる。)

二次無効の定義とは…
まずはあらゆる薬剤を使って血糖値を正常化して、その後どうなるかを見る必要がある。3年間リセット機能(少々不摂生しても血糖値が正常化される)が継続されれば良いのでは。というのがDrの見解。

二次無効を回避する為には…
なかなか現時点では困難!