2007年05月22日
「高齢者喘息」の勉強会をしました。

成19年5月17日
高齢者喘息について勉強会をしていただきました
 。

ラインカンファレンス(TEL回線を利用した講演会)の内容を上映していただきました。 

演題『今見直される高齢者喘息』
 

◎高齢者喘息が今見直されてきている理由

  死亡率高い・呼吸機能低下している
  治療に注意が必要
  (合併症多い・クリアランス低・薬剤理解度低etc.
日本は高齢化進み、これから喘息死増えてくるだろう

 
◎成人喘息の定義(=高齢者喘息の定義も同様)  
  気道慢性炎症・気道狭窄・過敏性の亢進etc.
 

診断の目安
  
  発作性呼吸困難・喘鳴・咳・可逆性気流制限・気道過敏性の亢進
 
  他疾患を鑑別し除外
 

高齢者喘息の特徴
  
  アレルギー反応陽性 少・寛解期も肺機能改善不完全
  FEV1年次減少 多
  気道過敏性の亢進  
  成人・高齢者になってから発症

  アトピー性
  
  アレルギー性鼻炎・皮膚炎 少
  
  就寝時・起床時 喀痰 多
  
  日中の生活の活動 制限されやすい
 

◎県内外施設アンケート 1033
  
  高齢になってから発症
  
  通年性・非アトピー性・重症例 増・アトピー性皮膚炎鼻炎少
  喀痰 就寝時頻度 高・喘鳴 若年者 多・起床時鼻症状若年者 多
  日常生活:労作時呼吸困難 頻度とびぬけて多
  薬:テオフィリン・LT拮抗薬・吸入薬
    β2刺激薬の使用…各年齢層 ほぼ同じ
    キサンチン製剤…成人・高齢者 頻度高
    ステロイド 経口ステロイド頻度 高
          (高齢者は重症例多いため)
          吸入ステロイド 小児少(使用難しいため)
    抗アレルギー薬 抗ヒスタミン…各年齢層頻度同じ
            LT拮抗薬…高齢者 多
            (アドヒランス↑に有効)
 

◎高齢者喘息 肺機能低下 多

  喫煙者は特に低下率 高・末梢気道閉塞…成人より症状明らか
 

◎高齢発症喘息の特徴
  高齢発症→咳症状中心  若年発症→喘鳴症状
  喀痰中の好酸球量 多い症例は少ない 

◎高齢者における気管支喘息とCOPDの合併:多
  気管支壁の肥厚…年齢差なし  難治性・高齢者→喫煙率多

COPD喘息
気道壁 繊維化・肥厚
粘膜下線の過形成
労作時 息切れ 多
気道過敏性 なし
気道収縮 なし
好中球 多
  

明け方 発作 多
気道過敏性 あり
気道収縮 あり
好酸球 多
        








◎喘息コントロールの目標
  喘息症状↓・増悪↓・死亡↓・経口ステロイド減量
  社会生活 制約なし・呼吸機能 正常・PEF値 日内変動 20%未満
  薬剤の副作用↓・β2短時間作用型吸入 ほとんど使用なし

 
◎段階的薬物療法 JGL2006に基づく
  高齢者:鑑別診断してから治療(COPDと鑑別)
  吸入ステロイド:ドライパウダー製剤使用できないとき
          エアロゾル製剤を使用
     スペーサー使用
     800μg/日以上使うと全身性副作用出やすい
  気管支拡張剤:貼付剤 アドヒランス向上に有効
     β2刺激薬 反応悪ければ、抗コリン剤使用
     (緑内障・尿閉etc.注意)
  テオフィリン製剤:高齢者 クリアランス低下しているので注意
     薬物相互作用も注意
  抗アレルギー剤:非アトピー性多いため、有効性 低 

◎高齢者 吸入ステロイド問題点
  うまく吸入できない・アドヒランス低い患者多
  末梢気道で薬物到達困難な場合あり
  副作用発現リスク高(局所・全身)
  ベコタイド キュバール フルタイドエアーフルタイドロタディスクフルタイドディスカスパルミコート 
平均粒子径3.5μm1.1μm2.8μm5.3μm5.3μm2.6μm
低吸入速度での効果 ◎ ◎ ◎ △ ○ △

 












徐放性テオフィリン
 
 クリアランス低いと血中濃度↑しやすい
 
 血中濃度510μg/mlを目安
 
 併用薬剤によって血中濃度低下する場合と増加する場合が
 あるので注意
 75才以上の喘息死の原因:テオフィリン中毒多
 

貼付型長時間β2刺激薬
 末梢気道まで薬剤到達・11 24時間持続
 モーニングディップ防ぐ
 用法かんたん・吸入ステロイド併用例 コントロール良

 副作用発現時、はがすと中断可能・全身性副作用少
 短所:貼付部位障害 かゆみ・かぶれ
    →貼付部位毎日かえることで回避
 

《参考》貼付剤の長所
  肝で初回通過効果うけない・胃腸障害回避
  経口投与不能の患者もOK・投薬の確認が容易

 
◎薬のコンプライアンス
  良:テオフィリン・β2貼付剤
 
 悪:吸入ステロイド・吸入β2刺激薬

 
◎高齢者喘息の治療

吸入ステロイド使用を試みる
       ↓ 吸入× アドヒ× SE
LT拮抗薬 又は
徐法制テオフィリン貼付型
β2刺激薬
       ↓ 
コントロール不良
    
骨粗鬆症なし
 

又は、

吸入ステロイド使用を試みる
      ↓ 吸入× アドヒ× SE
低容量吸入ステロイド
      ↓ コントロール不良
+ 貼付型β2刺激薬
     ↓
   さらにコントロール不良


 
2007年05月15日
ウリトス錠(イミダフェナシン)の勉強会

ウリトス錠(イミダフェナシン)の勉強会 (1錠中含量0.1mg)

 <効能効果>過活動膀胱(OAB)における尿意切迫感、頻尿及び切迫尿失禁        

 OAB
推定患者810万人!

<用法用量>通常、1回0.1mgを1日2回朝食後及び夕食後に経口投与

<作用機序>
M1受容体拮抗作用によるACh遊離抑制M3受容体拮抗作用による膀胱平滑筋の収縮抑制   →比較的M3選択薬 M3M1M2 膀胱に対する親和性大

ポイント!
従来のOAB治療薬と比較して、イミダフェナシンは低用量で膀胱収縮・ACh遊離を抑制するので、臨床用量が少なくてすむ。→類薬と同等の効果を持つとともに、口渇・便秘などの副作用の軽減が期待できる。