2009年04月30日
L型N型Caチャンネルブロッカー「アテレック」の勉強会をしました。
持続性Ca拮抗降圧剤『アテレック錠(シルニジピン)』についての勉強会を
しました。
By MH@妹尾店

 
アテレックの大きな特徴 


従来のDHP系Ca拮抗剤と異なり、L型・N型の両Caチャネルともブロックする。


 
    確実な降圧作用
L型Caチャネルブロック
 アムロジピンと同等の降圧効果を示す。

臓器保護作用

N型Caチャネルブロック

l  心保護作用

N型CaチャネルへのCa2+流入抑制⇒ノルアドレナリンの過剰放出を抑制⇒心拍数増加・動脈収縮を抑制

     多くのCa拮抗降圧剤の副作用である反射性頻脈が起こりにくい!!

l  腎保護作用

腎・輸入輸出細動脈の収縮抑制により糸球体内圧上昇や腎血流低下を防ぐ。

2型糖尿病合併群において尿蛋白をアムロジピン群より優位に減少。

(CARTER試験より)

 

従来のL型Caチャネルブロッカーの場合

L型のCa拮抗剤は腎では輸入細動脈のみを拡張するため、糸球体内圧を上げる可能性がある。

また血圧低下により反射的に交感神経終末からノルアドレナリンが過剰放出(反射性交感神経緊張)され、次の事が起こりやすいと考えられる。

心拍数の増加

腎・輸入輸出細動脈の収縮による腎血流量の低下


 
その他の特徴 

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高血圧(2型糖尿病合併)患者の血清尿酸値が、他剤からの切り替えで約0.5〜1mg/dl低下した。これは、交感神経系の抑制、血管平滑筋の拡張による骨格筋の血流増加、腎血流増加、などが作用機序として考えられている。

 

ぢ召裡達痊氷該泙らアテレックへの切り替えで下肢浮腫が軽減した。N型Caチャネルブロック作用によると考えられる。

 

ゥ▲謄譽奪は脂溶性の高い側鎖をもっているので、血管親和性が高いことから持続的な降圧効果を示すものと考えられている。よって、1日1回で優れた降圧効果。


 まとめ

以上の特徴から、

  腎障害(蛋白尿陽性、アルブミン尿)

  心拍数高値(75泊/分 以上)

  尿酸値が高い(7.0mg/dl以上)

  高齢者(65歳以上)

  浮腫

の患者さんにアテレックは適している。


 
感想

降圧剤はARB、ACEI、Ca拮抗剤など様々あり、さらにCa拮抗剤のなかでも様々な特徴があることを知りました。また、アテレックのように腎の輸出細動脈を拡張し腎保護作用があるCa拮抗剤が他にもあるので、それらとアテレックとではどのような違いがあるのかにも興味が出ました。