2013年08月01日
アナフィラキシー用のエピペンの勉強会をしました。
岡山の街の健康応援団!!
岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
”はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)

 アナフィラキシー補助治療剤【エピペン】の勉強会をしました。

   アナフィラキシーショックについても調べました。
                                                 2013719
                                   YA@東畦店

アナフィラキシーショックについて 

《原因》
IgE依存性:食べ物、毒、薬剤、職業上のもの、ゴムなど
・肥満細胞を直接的に活性化:物理的因子(運動、低温、高温、日光)、アルコール、薬剤
食物依存性運動誘発アナフィラキシーという特殊な病型では、原因食品を摂取したのみでは
 症状がみられず、運動などの二次的要因が加わって初めて発症する場合がある。
  

《発症機序》
・儀織▲譽襯ーによるものである。
 アレルゲン(抗原)が体内に侵入
T細胞の表面にある受容体で抗原を認識する
→ヘルパーT細胞がサイトカインを放出→B細胞での
IgE抗体の産生を促す
IgE抗体が肥満細胞好塩基球という細胞の表面に結合『感作の成立』
2度目のアレルゲンの侵入→肥満細胞などのIgE抗体と結合(抗原抗体反応)
→肥満細胞などからヒスタミンや他のケミカルメディエーターが遊離する
→発症

ヒスタミンや他のメディエーターは身体の別器官の組織で遊離されるが、これらが(血流等を介して他の部位に運ばれ)気管収縮とこれに伴う喘鳴や呼吸困難、そして胃腸症状(腹痛、さしこみ、嘔吐、下痢など)を引き起こす。ヒスタミンは血管拡張(これに伴う血圧低下)と血流から組織への体液漏出(これに伴う血流量低下)を引き起こし、これらが影響してショック症状を呈する。体液が肺胞に漏出することもあり、これが肺水腫を引き起こす。(下記の《症状》にも記載) 

《頻度》
日本では年間56千人(死亡はそのうち4070例)
 

《症状》
・発症が非常に急激なのが特徴的。典型的には起因物質の接種(注射)後、510分程度で
 症状が始まるが、30秒以内のこともあり注意が必要。初期の自覚症状は、口内や唇のしびれ、
 異常感覚、のどや胸部の狭窄感、めまい、耳鳴、動悸、気分不快、腹痛など様々。
 他覚症状としては、皮膚の紅潮、じんま疹、冷汗、喘鳴、血圧低下、意識障害、呼吸困難、
 浮腫などがあり、気道狭窄による窒息が主症状になることもある。

・アナフィラキシーの症状としては全身性の蕁麻疹喉頭浮腫、喘鳴、ショック、下痢腹痛
  
のうちどれかがある。

原則として症状の発現が早い場合は重篤で、遅いと軽い傾向にあるが、症状が進行性の
 こともある。症状の発現まで30分以上かかることはまれ。

*アナフィラキシーショックは二峰性の経過をとるものがしばしばみられるので、
 院内で経過観察(約8時間、重症例では24時間)をしなければならない。
  

《エピペンのタイミング》
・あきらかにアレルゲンを摂取した場合・全身蕁麻疹+咽頭浮腫、喘息、ショック、
 下痢、腹痛、嘔吐などの中等症以上の症状が出た場合
*迷ったときは使用した方がよい。
*厚生労働省「保育所によるアレルギー対応ガイドライン」2011ではグレード2以上で
 使用した方がよい。
  



エピペンについて 

・一般名:アドレナリン
・規格:0.15mg0.3mg
・販売開始:20054月、20038
・薬価収載:20119
・貯法:室温・遮光保存
・使用期限:1年ぐらい 

《警告(抜粋)》
・必ずインフォームドコンセントを実施し、本剤交付前に自らが適切に自己注射できるよう、
 保存方法、使用方法、使用時に発現する可能性のある副作用等を患者に対して指導し、患者、
 保護者などが理解したことを確認した上で交付する。

・患者向けの説明文書等を熟読し、また、練習用エピペントレーナーを用い、
 日頃から使用方法について訓練しておくよう指導する。

・本剤使用後には必ず医療機関を受診し、適切な治療を受けるよう指導する。 

《禁忌》次の薬剤を投与中の患者:ブチロフェノン系・フェノチアジン系等の抗精神病薬、
 α遮断薬
 

《効能・効果》
蜂毒、食物及び薬物等に起因するアナフィラキシー反応に対する補助治療(アナフィラキシーの既往のある人またはアナフィラキシーを発現する危険性の高い人に限る) 

《用法・用量》
通常、アドレナリンとして0.01mg/kgが推奨用量であり、患者の体重を考慮して、
アドレナリン0.15mg又は0.3mgを筋肉内注射する。
 

《用法・用量に関する使用上の注意》
・通常、成人には0.3mg製剤を使用し、小児には体重に応じて0.15mg製剤又は0.3mg製剤を使用する。
 超える用量を投与することの必要性については、救命を最優先し、患者ごとの症状を観察した
 上で慎重に判断する。
・投与量を安定化するため、1管中2mLの薬液が封入されているが、投与されるのは約0.3mL
 注射後にも約1.7mLの薬液が注射器内に残るように設計されているので、
 誤解のないように注意する。同一の製剤を用いて二度注射しない。
・本剤の注射を必要とする時まで、絶対に安全キャップを外さない。
・大腿部の前外側から注射する。緊急時には衣服の上からでも注射可能。
・指または手等に誤って本剤を注射した場合には、直ちに医療機関を受診して、
 適切な処置を受けるよう指導する。
 

《副作用》
・重大なもの:肺水腫、呼吸困難、心停止
・その他:心悸亢進、頭痛。めまい、悪心嘔吐、発汗など
*国内で臨床試験をしていないため頻度不明。ただし、あまり副作用は見られず、
 あっても心悸亢進(15分ほど)ぐらい。
 

《使い方》
1.青い安全キャップを外す。
2.指を先端にかけずにグーの手で本体を握り、太ももの前外側に垂直になるようにして
  オレンジのニードルカバーの先端をカチッと音がするまで押しつける。
  このとき1.5cmほどの針が入る。5秒数えて外して軽く揉む。
  (作業着など太い服の上からでも挿入可能。挿入時、傾いていると皮下注になってしまう
  おそれがあるため必ず垂直に。)
3.オレンジのニードルカバーが伸びたことを確認して青い安全キャップを元の場所に押し込む。
*使用した場合、必ず医療機関へ受診。
*効果持続は1520分ぐらい。緊急搬送にかかるまでの時間稼ぎと考えてよい。
1520分になっても、まだ時間が必要な場合2本目をうつ。
*エピペンは医療廃棄物。  

●まとめ
・強めのアナフィラキシー症状が出たと思ったら使用した方がよい。
・エピペンとセットで練習用キットがついてくるので必ず、本人や保護者などに入念に
 使用法や対処の仕方を指導する。
・有効期限が約1年と短いので患者さんに「有効期限切れ等お知らせプログラム」
 に加入してもらう。(エピペンと一緒に加入はがきがついている。)
  
●感想チーズ入りチヂミを食べた小学生が亡くなった事故時に教員はエピペンをうとうとしたが、
 本人が拒否したためうてなかった。エピペンは本人はもちろん、周りにいる人がきちんと
 判断し、正しく使わないと効果がきちんと発揮できない。
 このような事故を防ぐために、アナフィラキシーショックとエピペンについて日頃から
 正しい知識を得て、伝えていくのが大切だなと思った。
 
 
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