2009年05月30日
広島に新人・若手職員研修に行ってきました。
5月16日 広島に新人・若手職員研修に行ってきました。 
By MH@妹尾

 
 今回の新人研修は、11人の参加者がいました。ほとんどが私同様、この4月から薬剤師デビューの人でしたが、中には何年か働かれている人や、医療事務の方なども参加されていました。


 研修に参加する前は、どんな事をするのか分からないままだったので、移動の新幹線から緊張でドキドキしていました。

 5人と6人のグループに分けられて

 

  思いついたら、すぐに発言しよう!

  でも、人の話もよく聴こう!

  貪欲に学ぼう!!

  積極的に演習に取り組もう!

  振り返る時間を大切にしよう!

 

という約束のもと研修スタートです。

いきなり堅い話から始まるのかと思ったら、『まずは緊張をほぐすためにゲームをしましょう』と自己紹介を含めた簡単なゲームからのスタートでした。そんなゲームで私の緊張はほぐれないよ!と思いきや、真剣にゲームにのめり込んでいる自分がいました・・・。


 緊張も少しほぐれたところで本題に入っていきます。まずは、仕事とは何か?というテーマに対して自分で考え、その後、分けられたグループ内で検討しました。進行役・書記役・発表役をきめて、グループ内で意見をまとめていきます。初対面の人達と意見を交わすという体験が今までなかったので、初めはすごく抵抗がありました。進行役の人も少し戸惑いながらでしたが、少しずつみんなが意見を言っていくうちにお互いの距離も縮まっていき、グループ内の人が言う、自分が持っていなかった意見にも耳を傾けられる余裕もでてきて、『なるほど~』と思う事がたくさんありました。


 最初に【仕事とは】、という広いテーマについて考えた後に、今度は【医療機関・保険薬局の商品とは?】という私たちの分野にテーマを向けて考えました。ここでいう商品とは、薬だけでなく、私たちが患者さんにしてあげられる事、それも医療機関・保険薬局の商品として意見を交わしていきました。


 自分なりにこのテーマについて考え、みんなも同じような意見しかないんじゃないかと思いグループの人の意見を聞いていくと、本当にたくさんの考えがあり、新しい事を知るすごく良い機会になりました。


 最後に、自己成長プランの作成ということで、『こうありたい』と思う、3年後の生活をできるだけ具体的にイメージして作文にし、現在の状況と理想とを比較し、そのギャップをこれからどのように埋めるか!埋めていこう!という事を考えました。そのために、今の自分にどんな課題があるかを見つけ、それに対する対策を考えました。その対策は、明日からすぐにでも実行できるように考える事で、理想が理想で終わらず、自分の成長につながるという事を学びました。


 今回の研修に参加させてもらう事で、今まで経験した事のない事ができました。もともと自分で意見をいう事が苦手で、今回の研修も参加する前は、実は不安があったのですが、今回のような機会を与えてもらえたおかげで、少し自分なりに成長できたのではないかと思います。また、将来どのようになりたいかと考える事はありましたが、今回のように文字にして考える事で、より一層気が引き締まりました。


 
2009年05月30日
『めまい』についての勉強会をしました。
『めまい』についての勉強会をしました。
By MI@内尾

●めまいの起こる仕組み
  からだのバランスは脳で耳、眼、筋肉などからの情報をまとめ、全身の筋肉に
    伝えることで  正常に保たれている。これらのどこかの異常により『めまい』
    が起こる。
 

●めまいの種類と疾患

   1)末梢性めまい・・・回転性、一過性、反復性の程度が激しいめまい。
    原因 耳の異常。
    症状 耳鳴、難聴、耳閉感。
    疾患 良性発作性頭位めまい症(BBPV)
              →耳石がはがれ、三半規管に入りこんでしまうことにより起こる。
       メニエール病 
       →内耳を満たす内リンパが増えすぎてしまうことにより起こる
                内リンパ腫。
 
       前庭神経炎
 
       →前庭神経の炎症。

   2)中枢性めまい・・・浮動性、長時間、持続性の程度が軽いめまい。
       原因 脳の異常。
       症状 激しい頭痛、言語障害、意識障害。
       疾患 脳梗塞、脳出血、脳腫瘍。

   3)血圧変動によるめまい・・・立ちくらみを伴い、一過性の程度が
          軽いめまい。
      原因 血圧変動、ストレス。
      症状 顔面蒼白、動悸。
      疾患 起立性低血圧、高血圧、不整脈、低血糖、心因性。

 
●めまいの治療薬

     イソバイド (浸透圧利尿薬)
        効能・効果 メニエール病。
        薬理作用 血漿浸透圧を上昇させ、脳圧降下、眼圧降下、
                      内リンパ圧降下作用を示
す。
                      腎血流量の増大に伴う糸球体ろ過量の増大が利尿作用
                      を示す。
        特徴     薬の効きは良いが味に酸味と苦味があるので、
                      冷やした方が飲みやすい。ジ
ュースで2倍希釈しての
                      服用が勧められている。

     アデホスコーワ顆粒(ATP)
        効能・効果 メニエール病及び内耳障害に基づくめまい。
        薬理作用 ATPが吸収されるとGタンパク質を介してNOの産生が
                      促進され、血
管を弛緩する。
                      また、アデニル酸シクラーゼの活性化によっても
                      血管弛
緩作用を示す。
      特徴     禁忌、慎重投与がないため安全で使いやすい。


【感想】    一言に『めまい』と言っても原因は様々であることがわかった。
            原因が耳、脳、神経のどこに異常が起こった『めまい』であるかを
            特定することが治療の第一歩であると感じた。
        イソバイドを試飲したが、やはり癖のある味で飲みにくかった。
            この経験を通して、患者さんが辛い思いをしていることへの共感が
            できればいいと思う。また、この勉強会で学んだことを生かして
            コンプライアンスが少しでも良くなるような工夫をしていきたい。