2008年02月22日
プロプレスの勉強会をしました。
ブロプレスの勉強会をしました。
                              2008年2月20日 BY MH@東畦店

現在日本のみならず先進諸国ではメタボリックシンドロームの増加が共通の問題点となっています。
生活習慣→肥満→インスリン抵抗性→生活習慣病(高血圧、高血糖、高脂血漿)→動脈硬化・糖尿病→脳卒中・脳梗塞・心筋梗塞等重大な病気、このような流れはメタボリックドミノとして注目されています、さまざまな病気は一度に起きるのではなくまるでドミノ倒しのように発症していくという考え方です。
重大な病気にならないためにはドミノを倒さないようにブロック出来るかが重要です。
このドミノをブロックするのに注目されているのがARB製剤のブロプレスです。

 
ブロプレスの特性
        
糖尿病発生抑制効果がCa拮抗剤、ACE阻害剤に比べ高い
   CASE-J試験 ブロプレスVSアムロジピン カンデサルタンは有意に糖尿病発症を
      抑制
HIJ-CREATE試験プロプレスVS ACE-I カンデサルタンは有意に
      糖尿病発症を抑制
 
                          特にCKD症例で有益であることが示された

         BMI
が高くなるほど糖尿病の発症をCa拮抗剤は抑えられないがブロプレスでは
  抑えられる
(肥満にともないアンジオテンシン兇増加するためだろう)

        
添付文書の用法用量においてT/P比(安定持続性)がACE阻害剤、他のARB
  比べて高い
(ブロプレスは親和性が高く、受容体半減期が長いため)

        
インバースアゴニスト作用(活性が強いほど心保護作用があるとされている)
  心不全の効能効果は日本ではブロプレスのみ承認、海外ではブロプレスと
  ディオバン、 他のARBも承認はされていないが作用も有するものもある

・ ブロプレスベースの治療は高血圧合併CAD(冠動脈疾患)の標準的治療と
  同等の効果がえら
れる
 

前に述べたメタボリックドミノのブロックには初期は低用量、中期は常用量、
後期は高用量が有効とされています。
  
平成20年度から医療保険者に内蔵脂肪型肥満に着目した生活習慣予防のための健診・保健指導を義務付ける特定健診・特定保健指導が開始されます。平成27年までにメタボリックシンドロームの該当者と予備軍を25%減少することを目標に掲げています。この減少にARB製剤が大きく貢献していくのではとのことです。

しかしまずは薬に頼る前に、自分の体型がメタボリック化しそうであれば生活習慣を見直していかなくてはいけませんね、ドミノの入り口に入らないように、私も休憩中のおやつの量を少し減らしていこうかしらと思います。(おやつを目の前にしては無理かもしれませんが・・・)

 
2008年02月16日
「第9回倉敷耳鼻咽喉科フォーラム」に参加しました!

第9回倉敷耳鼻咽喉科フォーラム

 

DT@妹尾店

◇日時                  2008124日(木)

◇ところ              倉敷国際ホテル

 

元々医師向けの講演会ですが、前半はより医師向けのものでしたので割愛し、
後半の特別講演を報告させていただきます。

 

<特別講演>

『スギ花粉症の発症予防と新しい治療法』

福井大医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 教授 藤枝重治 先生

 

     Th1/Th2バランス

生まれた時はIgE産生につながるTh2優位になっている。
感染により細菌やウイルスに防御力を示し、マクロファージをも活性化する
Th1側にシフトする。その結果Th1/Th2のバランスがとれると体には良い
状態といえる。
Th1側にシフトしすぎると自己免疫疾患を引き起こすと
考えられている。

     花粉症にならないために

     十分な睡眠をとる。

       朝方のレム睡眠で副腎皮質ホルモンがたくさん出ることでアレルギー
に対抗できるが、それは前半に深いノンレム睡眠があってこそ。
昼間はよく活動し、夜はしっかり寝る。

     地のものを旬のときに作り、食べる。

       栄養面(抗酸化作用など)

²        ビタミンA、C、E

²        ポリフェノール

²        フラボノイド

²        魚に多いω-3系脂肪酸(肉に多いω-6は控えめがよい)

       添加物を避ける。(環境ホルモンの可能性)

     その他

       プロバイオティクス(消化管内の細菌叢を改善)

       ペット(本格的な感作の前と後。前は○?、後は×? 本格的感作の前は
Th1/Th2バランスの考えから適度な刺激はよい。感作後は追加抗原となる
可能性がある。)

       第1子はアレルギー多い? 手をかける分、刺激や感染から守られ過ぎて、
かえってよくないという考えがある。

 

     舌下免疫療法(岡大を含め全国6施設で治験中)

皮下注射の減感作療法に比べて侵襲ストレスが少なく、期間が短いことが
期待されている。

<方法>

     決められた量の抗原をパン切れの上に滴下。

     舌下に数分間保持。

     その後、吐き出す。

<その他>

       4−5年すればよいと考えられている。11−4月の毎週実施。

       評価方法は花粉症日記にて。

       スギにはよい。ヒノキにはあまり効かない。ちなみに岡山はヒノキが多い。

       症状をゼロにすることはできていない。

       重大な有害事象はない。
(1人だけ激しい咳。いつも花粉症の時期に咳症状の人。)

 

     IgE抗体療法

       現在最も効くと考えられているが、高額。

       平均で症状を半分にできる。25%はゼロにできる。

 

     アレロック

花粉症発症前から飲んだ方がいいが、1Wと4W前では効果の差は
見られないので、1W、前からの服用で十分。よって、花粉飛散の
予測の精度が上がるとよい。

 

                                                                                                  以上


 
2008年02月16日
吸入ステロイド喘息治療剤「オルベスコ」の勉強会をしました。
吸入ステロイド喘息治療剤「オルベスコ」の勉強会をしました             
200825日 ♀MI@東畦店  
気管支喘息の症状と呼吸機能の改善に 
* 初めての長時間作用性(1日1回)* 局所活性化型吸入ステロイド(肺で活性化)
 がキャッチフレーズのエアゾール式吸入薬 

近年、気管支喘息の病態が「気道の慢性炎症」であることが明らかになってきました。薬物治療では、抗炎症薬により気道炎症を抑制することが基本となっています。「喘息予防・管理ガイドライン、
2006」においても、長期管理薬として吸入ステロイド薬がステップ24の第1選択薬として推奨されています。

そのため、今回、上記の新しいキャッチフレーズをもつ、成人用吸入ステロイド喘息治療剤「オルベスコ」の勉強会をしました。

 
☆オルベスコ(シクレソニド)の特性
  * 成人用で本邦初の1日1回投与(シクレソニドとして100400µg)のエアゾール式吸入薬。
     特に夜使用するのが効果的。
(1日に800µg投与する場合は、朝夕の1日2回に
     分けて投与する。)

  * 肺で活性化される「局所活性化型」のプロドラッグ。
     シクレソニドは肺組織内で加水分解を受けて速やかに活性体となり、さらに脂肪酸と結合し、
     脂肪酸抱合体を形成して肺組織内に滞留する。肺組織内の活性体濃度が低下すると、
     脂肪酸抱合体からフリーの活性体が供給される。
       活性体のグルココルチコイド受容体に対する結合親和性は、未変化体の約100倍。

  * 
52%の高い肺内到達率。
       エアゾールの粒子径が他製剤より小さいため。

  * 軽症から重症まで気管支喘息患者の呼吸機能及び喘息症状をコントロール。
 
  * 国内臨床試験における自他覚的副作用発現率は
6.0%。
        ・口腔咽頭部でのステロイドとしての活性はないため、局所副作用
       (口腔カンジダ症、嗄声
etc.)は軽減される。しかし、吸入後は従来通りうがいをする。
       ・肺から吸収された後、約99%血漿で蛋白と結合して不活性化される。
        また、消化管から吸収されたものは、肝臓で不活性化されて排泄される。
        よって、全身性の作用(副腎皮質機能抑制、小児の成長遅延、骨密度の低下
etc.
        が発現する可能性は低いと考えられる。
      
        以上のように、

・1日2回の吸入が煩わしい方
・声がれや口腔内の副作用に困っている方
・全身性の副作用の出やすい方
・ドライパウダー製剤が使いにくい方
・吸入速度が不  十分な方
  などに、シクレソニドは有効性の高い薬剤であると思われます。 

医師が開発を待ち望んでいた吸入ステロイド薬は、「1日1回投与」、「副作用の少ない安全性の高い薬剤」というデータもあることから、今回勉強会で取り上げた新薬「オルベスコ」は、医師の望んでいた薬剤に近づいた吸入薬であるといえるでしょう。

現在、治験段階の小児への使用も可能となることを期待したいと思います。

 
2008年02月05日
ジェイゾロフトの勉強会をしました。
ジェイゾロフトの勉強会をしました。
HM@東畦店
平成20130日(水)東畦店にて 
 

東畦店今年最初の勉強会はSSRIのジェイゾロフトです。
年末年始は日常の業務に忙しく、久しぶりの勉強会となりました。  

ジェイゾロフトの特徴
  
   
11回、食事に関係なく服用できる。
    ⇒患者さんの生活スタイルに合わせた服薬が可能。
     用量は25mgから開始し漸増、最高で100mgまでとする。
     すぐに効果が現れる薬ではないため、最長で1ヶ月程度
     ベンゾジアゼピン系の薬剤を併用することもある。

   
うつ病に対して、日本で初めて再燃抑制効果が認められた。

   
代謝酵素を阻害しない。
     ⇒他のSSRIでは肝代謝酵素に影響を与えることから、
      併用薬との相互作用に注意が必要となるが、ジェイゾロフト
      ではその心配がない。

   
体内動態が線形性を示す。(投与量に比例して血中濃度が上がる)
     ⇒予想外の血中濃度上昇が起こりにくく、管理しやすい。

   
コリン系の副作用、眠気が少ない。下痢がやや多い。
     ⇒他のSSRIに比べ、全体的に副作用は少ない傾向にある。
      副作用の約50%が服用開始から1週間以内に現れる。
      副作用(特に消化器系)は他剤と同様、服用を続けることで
      改善することが多い。あらかじめ、吐き気どめ、
      下痢どめなどの薬剤を併用しておくこともある。

 
 今回の勉強会は昨年中に行う計画でしたが、いろいろなスケジュールの都合により年を越しての開催となりました。担当MRさんが、勉強会が遅くなってしまったので…と、事前にある冊子を持って来られました。「うつ病の治療開始から終了までの疾患マネジメント」という20ページほどの冊子なのですが、とても分かりやすく書かれており参考になりました。興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。

幸いなことに今のところ、私の身近にうつ病の方はいません。しかし、友人の友人がうつになって自殺したとか、抗うつ薬の副作用でおかしいといった話を聞くことは多くなったように思います。(薬剤師をしているからかもしれませんが)うつ病は『心の風邪』と表現されるように、誰にでも起きる可能性のある病気です。また、治療に時間がかかるケースが多いようです。使いやすい薬の登場で患者さんの負担が少しでも軽くなれば何よりです。