2016年06月13日
乾癬治療剤「マーデュオックス」の勉強会をしました。

 

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  尋常性乾癬治療剤「マーデュオックス軟膏」の勉強会をしました。  

  

                            平成28年06月13日
                            by M.I.@妹尾店

<乾癬とは>
乾癬は炎症性角化症という皮膚の病気に分類され、「皮膚の炎症」と、「表皮の新陳代謝の異常」という2つの側面をもつ病気です。

日本には10万〜20万の患者さんがいると言われており、乾癬は症状により5つの種類に分けられるがその中で最も多いのが『尋常性乾癬』であり、約90%を占めている。

 

<乾癬の治療法>

乾癬の治療法は大きく分けて外用療法、内服療法、光線(紫外線)療法、生物学的製剤の4つの方法があり、基本的には外用療法が多く行われる。

 

<外用療法>

主にビタミンD3外用薬、ステロイド外用薬、及びこれらの配合剤が用いられる。

 ●ビタミンD3外用薬:主に表皮の新陳代謝の異常を抑え、正常な皮膚に導きます。

  表皮の盛り上がりや鱗屑(過剰に生産された表皮が厚く積み上がってできた銀白色の垢)

  に特に効果があります。一度症状がよくなれば、良い状態を長期間維持することができるが、

  効果発現までに時間がかかるため、根気よく塗ることが大切。まれに塗布部位に刺激感が

  出ることがあります。

●ステロイド外用薬:主に炎症を抑えます。剤形が豊富で、症状に応じて使い分けられます。

 とくに皮膚の赤身に効果があり、即効性があります。長期間毎日使用すると塗布部位の

 毛細血管が拡張したり、皮膚が薄くなることがあります。

 ●ビタミンD3+ステロイド外用薬:両方の効果を併せ持っており、即効性がある。

  また、反対に両方の副作用にも注意する必要があります。

 

<単剤で治療に使われる薬剤の割合>

 ビタミンD3外用薬            ステロイド外用薬

1.オキサロール軟膏  37.3%       1.アンテベート軟膏  30.8

2.ドボネックス軟膏  19.6%       2.デルモベート軟膏  26.4

3.ボンアルファ軟膏  15.0%       3.マイザー軟膏    16.4

                      4.リンデロンV軟膏  14.2%

 

ビタミンD3+ステロイドの配合外用薬は、今までにはドボベット軟膏

(ドボネックス軟膏+リンデロンDP)がH26.9月〜発売されており、H28.6/21より

発売となるマーデュオックス軟膏はそれに続く尋常性乾癬治療剤となる。


マーデュオックス軟膏:マキサカルシトール(オキサロール)+ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル(アンテベート)

の配合剤。単剤でよく使用される薬剤の組み合わせとなっている。

 ◆効能・効果:尋常性乾癬

 ◆用法・用量:通常、11回、適量を患部に塗布する。1日の使用量は、10gまでとする。  

新薬のため、2週間で計算上は14本まで。実際は患部が広範囲に渡る場合は光線療法など
他の治療法を行うため、それほど多く使うことはないと予想される。

使用上の注意:本剤は患部にのみ使用し、正常皮膚には使用しない。
ひっかくなど、刺激を受けると、正常な皮膚にも症状が出ることがあるため、
やさしく塗布すること。本剤塗布後は、手をよく洗うこと。

 

◆副作用:臨床試験166例中9件の副作用。血中コルチゾール減少4件(2.4%)、

 血中カルシウム増加、血中クレアチニン増加、白血球数減少、肝機能異常、

 毛包炎が各1件(0.6%)

◆高齢者への使用:一般に高齢者では生理機能が低下しているため、

 使用が過度にならないように注意。

◆妊婦、産婦、授乳婦への投与:妊婦又は、その可能性のある婦人には有益性が

 危険性を上回ると判断されたときのみ使用。(妊娠中の使用に関する安全性は確立していない)

 授乳婦には使用しないことが望ましいが、使用する場合には授乳を避けさせること。

◆小児への投与:小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)

 

◆薬価比較

 マーデュオックス軟膏   231.0/g    2310/10

 ドボベット軟膏      263.5/g    3952.5/15


◆特徴

1.2つの有効成分の長期安定性と各単剤と同様の経皮吸収性を確保。

2.重症度が高い皮疹を含む尋常性乾癬に対して11回投与で高い治療効果がみられる。

 早期より単剤に比べて有効性が確認された。

3.4週間の治療により50%の尋常性乾癬患者でIGA Treatment successを達成。

   IGAとは尋常性乾癬の皮膚所見の特徴から重症度を評価する指標であり、

     IGAが「なし」または「軽微」と判定された患者の割合をTreatment successとする。

 

◆まとめ

尋常性乾癬により、人目が気になって悩んでいる患者さんはたくさんいると思います。

11回の塗布という、ストレスの少ない治療で早期から有効性が見られるため、これから多くの患者さんのQOL向上につながっていくのではないかと思いました。30代で突然発症することが多く、根治療法は見つかっておらず、症状の緩和と悪化を繰り返しながら、長年付き合っていく必要がある病気です。少しでも、患者さんのストレスを減らすためにも、根気よく継続していくことが大切であることを伝えていけたらと思います。



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