2007年11月10日
フォサマック錠35mg(骨粗鬆症治療薬)の勉強会をしました。
フォサマック錠35mg(骨粗鬆症治療薬)の勉強会をしました。
                              KO@内尾
                                          

骨粗鬆症に悩む患者様は日本国内に約1000万人いると推定されています。
また、高齢者の寝たきりの原因の第3位に骨折・転倒があげられています。
より有効で継続性の高い骨粗鬆症治療薬は、高齢者の骨折リスクを軽減させるために非常に重要であると考えられるため、今回フォサマック35mgの勉強会を
実施しました。
まず、骨粗鬆症とは・・・骨の代謝が悪くなり、骨がもろくなる病気。腰痛や背痛の痛みを伴うほか、高齢の人では骨折しやすくなる。

☆フォサマック(アレンドロネート)の作用機序
     アレンドロネートは体内に取り込まれると、骨中のハイドロキシアパタイトに
  吸着して破骨細胞の波状縁の形成を阻害し、また一部の破骨細胞内の
  アポトーシスを誘発することで、骨吸収を抑制する。その強力な骨吸収抑制
    作用から骨吸収と骨形成のネガティブバランスを改善し、骨量の減少抑制、
    維持、増加効果を現すと考えられる。その結果、骨密度が増加するため、
  骨が丈夫になり、骨折の予防にもつながる。

☆フォサマック35mgと5mgの比較
・ 服用は毎日ではなく週に1回でよい。→忘れた場合は次の日に服用可
     飲む回数は減少したが、服用後の注意は変わらず。
     腰椎及び大腿骨近位部の骨密度の増加率、骨代謝マーカーの低下率とも同等
       →有効性同等
     副作用の発現率はフォサマック錠35mg(13.1%)
  フォサマック錠5mg
(17.9%)
       →累積投与量が同じならば投与回数が少ないほど
        有害事象の発現率が低い。

☆フォサマック錠の特徴
     強力な骨吸収抑制作用を有する第3世代のビスホスホネート製剤。
     骨石灰化抑制作用の副作用は弱く、骨軟化を生じにくい。
・ 一般的には、閉経後の女性に発症する骨粗鬆症の治療に用いる。
・ 複数箇所の脊椎圧迫骨折リスクを90%、大腿骨頸部圧迫骨折リスクを
  51%軽減することが証明されている。 
        (足の付け根の骨)→ここが折れると寝たきりに

      他の骨粗鬆症治療薬と比べて
・ 活性型ビタミンD3で効果不十分な症例に、フォサマックを追加すると
  6ヶ月後の腰椎骨密度増加率は5.5%増加

    
フォサマック錠と望ましい組み合わせ・・・活性型ビタミンD3
 活性型ビタミンD3は、小腸からのCaの吸収・尿管からの再吸収を促進する。
 フォサマックは骨吸収お抑制することにより、骨からのCa流出を抑制する。
 よって、2つを併用することにより、相乗的に体内のCa利用効率を
 高めると考えられる。
 
 週1回投与のフォサマック錠35mgは、1日1回投与のフォサマック錠
 5mgで認められている確実な骨折リスク抑制効果を減じることなく、
 患者様の服用の利便性や継続性を高めているため、
  今後多くの処方が期待される。