2007年04月04日
グルコバイの勉強会をしました。

食後過血糖改善薬グルコバイ勉強会

2007年2月27日(少し時間が過ぎましたが掲載します!)

食後過血糖改善薬グルコバイ(アガルボース)勉強会をしました。


1980年以降、脂肪食や自動車所有率と比例して糖尿病患者数が増加しています。
糖尿病を発症すると、脳疾患・虚血性心疾患のイベント発症率が3倍も高くなってしまいます。

糖尿病診断基準は
1.糖尿病症状かつ随時血糖値200mg/dl以上
2.空腹時血糖値(食後8時間血糖値)が126mg/dl以上
3.75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の2時間値が200mg/dl以上
上記3つのうち1つ以上を2回の検査で満たすものであります。

しかし、診断基準値未満の予備軍
空腹時血糖値が100〜125mg/dl(IFG)
ブドウ糖負荷試験の2時間値が140〜199mg/dl(IGT)
特にIGTで心欠陥リスクが高まっていると言われています。

日本人の約9割は食後血糖値が高くインスリン反応性も欧米人に比べ低いと言われているため、食後血糖値を下げることは有用であります。


●αグルコシダーゼ阻害薬(グルコバイ・ベイスン・セイブル)の違いについて

通常、食後過血糖改善剤はαグルコシダーゼ阻害作用により二糖類(マルトース・イソマルトース・マルトトリオース)がグルコースに変換されるのを阻害します。
グルコバイはそれに加え、αアミラーゼ阻害作用によりデンプンがオリゴ糖に変換されるのも阻害するため、より強力に食後過血糖を改善します。

通常、αグルコシダーゼ阻害薬は下痢の副作用が多いですが、αアミラーゼ阻害作用により多糖類が多くなるため、グルコバイでは副作用として腹部膨満感・放屁が多くなります。
グルコバイの副作用軽減のために、服用開始時50mgを1日3回もしくは50or100mgを夕食後一回にすると副作用が50%程度軽減されます。

ベイスンの効果量は2〜3mgと言われていますが、副作用軽減のため0.2〜0.3mgで使われているため、ベイスン効果不十分例でグルコバイがHbA1cをより強力に下げた例もあるそうです。

グルコバイは2時間値をどのαグルコシダーゼ阻害薬よりさげます。セイブルは30分から1時間値を一番良く下げます。
                                                                                                              妹尾店  AN