2008年02月16日
「第9回倉敷耳鼻咽喉科フォーラム」に参加しました!

第9回倉敷耳鼻咽喉科フォーラム

 

DT@妹尾店

◇日時                  2008124日(木)

◇ところ              倉敷国際ホテル

 

元々医師向けの講演会ですが、前半はより医師向けのものでしたので割愛し、
後半の特別講演を報告させていただきます。

 

<特別講演>

『スギ花粉症の発症予防と新しい治療法』

福井大医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 教授 藤枝重治 先生

 

     Th1/Th2バランス

生まれた時はIgE産生につながるTh2優位になっている。
感染により細菌やウイルスに防御力を示し、マクロファージをも活性化する
Th1側にシフトする。その結果Th1/Th2のバランスがとれると体には良い
状態といえる。
Th1側にシフトしすぎると自己免疫疾患を引き起こすと
考えられている。

     花粉症にならないために

     十分な睡眠をとる。

       朝方のレム睡眠で副腎皮質ホルモンがたくさん出ることでアレルギー
に対抗できるが、それは前半に深いノンレム睡眠があってこそ。
昼間はよく活動し、夜はしっかり寝る。

     地のものを旬のときに作り、食べる。

       栄養面(抗酸化作用など)

²        ビタミンA、C、E

²        ポリフェノール

²        フラボノイド

²        魚に多いω-3系脂肪酸(肉に多いω-6は控えめがよい)

       添加物を避ける。(環境ホルモンの可能性)

     その他

       プロバイオティクス(消化管内の細菌叢を改善)

       ペット(本格的な感作の前と後。前は○?、後は×? 本格的感作の前は
Th1/Th2バランスの考えから適度な刺激はよい。感作後は追加抗原となる
可能性がある。)

       第1子はアレルギー多い? 手をかける分、刺激や感染から守られ過ぎて、
かえってよくないという考えがある。

 

     舌下免疫療法(岡大を含め全国6施設で治験中)

皮下注射の減感作療法に比べて侵襲ストレスが少なく、期間が短いことが
期待されている。

<方法>

     決められた量の抗原をパン切れの上に滴下。

     舌下に数分間保持。

     その後、吐き出す。

<その他>

       4−5年すればよいと考えられている。11−4月の毎週実施。

       評価方法は花粉症日記にて。

       スギにはよい。ヒノキにはあまり効かない。ちなみに岡山はヒノキが多い。

       症状をゼロにすることはできていない。

       重大な有害事象はない。
(1人だけ激しい咳。いつも花粉症の時期に咳症状の人。)

 

     IgE抗体療法

       現在最も効くと考えられているが、高額。

       平均で症状を半分にできる。25%はゼロにできる。

 

     アレロック

花粉症発症前から飲んだ方がいいが、1Wと4W前では効果の差は
見られないので、1W、前からの服用で十分。よって、花粉飛散の
予測の精度が上がるとよい。

 

                                                                                                  以上