2007年12月05日
オルベスコ(吸入ステロイド喘息治療剤)の勉強会をしました。
オルベスコ(吸入ステロイド喘息治療剤)の勉強会をしました。
                         内尾店 @KO

現在、喘息に罹患している患者さんは、日本で300〜400万人と言われています。喘息は「気道の慢性炎症」という捉え方が深く浸透していることから、抗炎症作用を持つ吸入ステロイド剤の投与が、喘息予防の管理ガイドラインにおいて推奨されているため、今回、成人用として新しく発売された吸入ステロイド喘息治療剤オルベスコの勉強会をしました。

     吸入ステロイドの働き
  ステロイドには強い抗炎症作用がある。気道の炎症がおさまると、
  過敏症が低下し発作が起こりにくくなるため、普段からステロイド吸入薬に
  より気道の炎症をしずめておくことが発作を予防する意味で非常に重要である。
     吸入ステロイドの薬理作用
  ステロイドには組織の反応性を低下させる作用がある。気道における
  抗炎症作用は、炎症起因物質のサイトカイン、マスト細胞、好酸球などを
  減少させることによる。そのほか、血管透過性抑制作用や粘液分泌抑制作用
  もある。
オルベスコ(シクレソニド)の特徴
     ステロイドの一種シクレソニドを主成分とするエアゾール式吸入薬
     スペーサーの有無で効果特に変わりなし→吸入速度が低くても大丈夫
     有効成分が肺内に長時間滞留することから1日1回で高い有効性を示す。
     使用が効果的
   (通常100400最大投与量800の時は朝、夜の1日2回に分けて投与する。)
     エアゾールの粒子型が他製剤より小さいため、薬剤の肺内到達率が52%と高い
     肺で活性化される局所活性型のプロドラッグ
  (主成分シクレソニドは肺でエステラーゼという酵素により加水分解され活性代謝物
  に変換される。活性体の薬理作用は未変化体の約
100倍)
→上記2点より
口腔内残存(付着)率が少なくなるため吸入ステロイド薬で発現しやすいといわれて
いる口腔咽頭部の局所副作用(嗄声、口腔内カンジダ症)の軽減が期待される。
             →アドエア7%、オルベスコ07
     タンパク質への結合親和性が高く、肝臓での代謝も速いことから、
  タンパクに結合した分子がすばやく不活性化され体外へ排出されるため、
  全身性副作用が起こりにくいと考えられる。

    
使用上の注意
・予防薬として毎日規則的に吸入する。
     副作用は他薬より軽減したが、吸入後のうがいは必ずする
 →夜1回吸入が主のため、歯磨き前吸入でうがい忘れなし!! 以上のことより、
  今までの吸入薬で口腔内、あるいは全身副作用の出やすかった患者様、
  吸入力が少ない患者様、コンプライアンスがあまりよくない患者様などに
  使っていただきたいお薬だと勉強会を通じて感じました。