2014年09月03日
「糖尿病と脂質異常症に関連した合併症の予防」

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就実大学薬学部地域連帯教育講座

「糖尿病と脂質異常症に関連した合併症の予防」
2014年9月03
By YN@妹尾店

糖尿病
ブルーサークル:世界糖尿病デー、11/14
世界で年間1000万人が新規発症
日本での糖尿病患者の増加率↑
食生活の欧米化と糖尿病の増加:カロリーは変わらないが脂質↑ 運動不足
沖縄クライシス:沖縄県の男性の寿命↓ 食生活欧米化のため? 

糖尿病患者の約半数が治療を継続できていない。病院に来ていない。
→糖尿病自体は痛くも痒くもないので、自覚・理解が足りない。
糖尿病そのものではなく、合併症によって死に至る。
冠動脈疾患・脳血管障害・末梢血管障害の合併頻度↑ 

アジア人は遺伝的に糖尿病になりやすい。不摂生だけが原因ではない。
インスリンの作用不足:分泌不全or抵抗性増大
多くは無症状→酷くなると口渇・多飲・多尿など

1型:絶対的インスリン不足、インスリン治療
2型:相対的インスリン不足
その他:単一遺伝子の異常、他の疾患に伴うもの、薬剤性
でタ嬰尿病 

2型糖尿病
欧米人は日本人より抵抗性が強い。
But欧米人は日本人よりインスリンの出がいい→日本人はインスリンの出が弱い。
日本人には132型糖尿病関連遺伝子=26アレルが関連
これらの異常が多いほど糖尿病になりやすい。
日本人・アジア人はインスリン分泌低下体質のため、
欧米人に比べて小太りくらいでも糖尿病リスク↑
 

・空腹時BS11012675gOGTT負荷後2時間BS140200が境界線
HbA1c(JDS)0.4%=HbA1c(NGSP):過去12ヶ月
GA(グリコアルブミン):基準値1116% 妊婦・肝硬変患者に有用。過去12週間
1,5-AG(アンヒドログルシトール):数字が大きい方がいい(14以上が優)
 軽度の抗血糖を鋭敏に把握。過去数日の
BSコントロール変化を表す 。

○合併症
腎症:尿検査  網膜症:眼底検査  神経障害:痺れ・痛み  歯周病:歯科へ
・年間3000人が糖尿病網膜症で失明している。
 
眼科で定期的に診察を!
・微量アルブミン尿:普通の検尿では分からない。測ろうとしなければならない。
 
透析理由の第1位が糖尿病腎症。
フットケア重要!PAD(潰瘍・壊疽):痛みに気付かず1週間程度で悪化してしまう。
 
→毎日足のチェックを!傷がないか、冷たくないか。
・歯周病:糖尿病と歯周病は互いに互いを悪化させる。菌が体内に入りやすくなる。
 
歯科で定期的に診察を!
・認知症:家族からの聞き取りが必要。本人は「大丈夫」という。 

食後血糖の管理は大血管障害の発症・進展阻止に重要。
糖尿病発症初期段階で厳格に治療することが大切。後に響いてくる。悪くなってから頑張る、では遅い。
But大血管障害の既往歴がある人には厳しすぎる治療は不適切なことも。低血糖を起こす可能性のあるような治療はNG

 脂質異常症
●動脈硬化:血管の老化
血管の中膜・内膜・内皮細胞の変化。
内膜が膨らみ狭窄を起こす粥状硬化症(アテローム性)
中膜が厚くなり硬化していく。
リスク:男性、タバコ、高血圧、脂質異常症、糖尿病、家族歴など 

・続発性高脂血症:原因を治療することで改善することが多い。
 
例)甲状腺疾患による脂質異常→まず甲状腺の治療を。それでも改善しなければスタチン。
・家族性高コレステロール血症(FH):黄色腫
 
ヘテロ:500人に1人。男性なら30代で心筋梗塞を起こすことも。スタチン治療。
 
ホモ:100万人に1人。30歳までに心筋梗塞を起こしてなくなってしまうことが多い。
 
LDLアフェレーシスが必要。

CETP欠損症:高HDL血症(80250mg/dl
 
HDLが余りに高すぎるのも動脈硬化のリスクになることがあるが、
 現在
HDLを下げる治療薬はない。
 ちなみに、飲酒によってCETP低下→HDL増加することもある。

 妊婦にはスタチン禁忌:若い女性へのスタチン処方は慎重に。
脂質異常症治療薬のうち、コレバインだけは妊婦でも慎重に投与可能。
計画妊娠:妊娠予定3ヶ月前から服薬中止する。血液検査などで常にフォローし続けながら。 

質の高い治療:個々の体質に合わせた治療計画
低血糖を起こさず、膵臓の機能を保ち、体重を増やさず、動脈硬化の進展を予防する
→健康な人と変わらない日常生活を。 

「血糖下がったけどLDLが上がった」という患者の訴えはよくある。
食事内容が糖質から脂質にシフトしていた可能性。再度栄養指導を。 

スタチンで糖尿病リスクが上がると言われているが、
そのリスクよりも心血管イベントを抑制できるベネフィットの方が大きいので、
結果としてスタチン服用は有用である。 

感想
糖尿病や脂質異常症は患者さんのコンプライアンスが大切ですが、それら自体には自覚症状がないためドロップアウトしてしまう方も少なくありません。
現在の数値を改善するだけが治療の目的ではなく、将来のリスク回避・予後を改善するためでもあるのだと、患者さんに適切に説明できるようになりたいです。

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