2009年03月11日
「尋常性ざ瘡治療薬ディフェリンゲルの勉強会」をしました。

尋常性ざ瘡治療薬ディフェリンゲルの勉強会をしました。

By AN 10/30

◎尋常性ざ瘡(にきび)について

 

微小面皰(肉眼で見ることはできない)

     ↓

非炎症性皮疹(閉鎖面皰=白ニキビ・開放面皰=黒ニキビ)

     ↓

炎症性皮疹(紅色丘疹から膿疱へ)

 

と症状が悪化し、強い炎症が起こって囊腫を形成したり結節を生じることもある。

微小面皰の時点から毛包内に皮脂が貯留しアクネ菌が増殖していく。

 

  ざ瘡の平均年齢は23.5±6.6歳。

  日本国内では外用及び経口抗菌剤が尋常性ざ瘡の治療に使われている。

  

◎ディフェリンゲルについて

 

  レチノイド様作用を有する外用尋常性ざ瘡治療剤。

  表皮細胞の核内レチノイン酸受容体に結合し、標的遺伝子の転写促進化を誘導することで表皮角化細胞の分化を抑制して、面皰を減少させる。

 

  適応は顔面のみ。

  12歳未満及び36歳以上の患者に対する使用経験なし。

  妊娠中及び妊娠の可能性のある患者への投与は禁忌。(動物実験での同系統の内服薬の大量摂取により催奇形性及び乳汁中への移行報告あり)

  12週間の皮疹減少率は63.2%。

  主な副作用は皮膚乾燥・不快感・剥離・紅斑・そう痒感など。

  副作用は2週間以内に発生することが多く、通常は一過性。

  乾燥などの対策としてディフェリンゲル使用前に化粧水・乳液塗布後の使用が勧められる。

  

::感想

尋常性ざ瘡治療で悩んでいる患者さんに、効果のよい新しい選択肢が増えることは喜ばしいことだと思う。その反面、年齢・部位の制限や妊婦禁忌などの制限がある薬剤であることを知ることが出来よかった。