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「アカルディ錠」の勉強会をしました。
平成23年1月15日 By AN @ 妹尾店
アカルディはCa2+感受性増強作用及びPDE-3活性抑制作用を併せ持つ心不全治療薬である。
【心不全】心不全とは病名ではなく、症候群と考えられている。 ・急性心不全 急性心筋梗塞、不整脈等により急激に症状が悪化し、 放置するとしに至ることのある心不全。 慢性心不全の急性増悪も急性心不全である。 救命と血行動態の改善が求められる。 ・慢性心不全 心不全が徐々に進行もしくは急性心不全が致命的とならなかった結果、 種々の代償機構が働いて平衡状態にある心不全。 生命予後・QOLの改善が求められる。 慢性心不全の生命予後は良くなく、生存率は1年で約80%、 3年で50~60%、5年で30~50%程度である。
【アカルディの特徴】 アカルディは心筋ではCa2+感受性増強作用及びPDE-3活性抑制作用により心拍出量を増加させる。また血管ではPDE-3活性抑制作用により血管を拡張させ、前・後負荷の軽減及び冠血流量を増加させる。それぞれの作用によって心機能・血行動態を改善し、症状の改善と身体活動機能を向上させる。
心不全の重症度は症状によってNYHA新機能分類に分けられ、アカルディはclass2の中期~class4まで幅広く使われている。
【アカルディの臨床成績】 慢性心不全患者での長期生命予後に対するアカルディの安全性は確立されていない。しかし臨床試験結果より、慢性心不全患者においてアカルディの低用量長期投与は、複合心事故発生をプラセボ群に比し有意に低下させる。また長期投与は慢性心不全患者の予後に影響を与えず身体活動能力を有意に改善した。よって、従来の心不全治療にアカルディを併用することによりQOLが改善する。
【考察】 生命予後の良くない心不全患者さんのQOLを高める薬剤の一つとして、非常に優れているのではないかと思った。他心不全治療薬と併用して幅広く使える本剤が、心不全で苦しむ患者さんの選択肢の一つとなることを期待したい。
| by gogohanayaku3
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