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平成20年6月19日
アバプロ(イルベサルタン)の勉強会をしました。
DT@妹尾店
・ 規格は50mg、100mg錠の2種類。併売(イルベタン)あり。 ・ 通常、成人1日1回50-100mgの服用。1日最大200mgまで。 ・ 適応は、高血圧症のみ。 ・ T1/2は約15時間 ・ 粉砕可。吸湿性に対し、6ヶ月間安定。 ・ 主に胆汁排泄・ 降圧効果発現まで、約2W。 (参考までに。オルメテックは2W。他のARBは4W。Ca拮抗薬は1-2W。) ・ 腎障害において、初期(早期腎症)にも末期(顕性腎症後期、腎不全期) にも使用可で有効とする試験データがある。なお、他のARBについては、 初期にはディオバン、ミカルディス。末期にはニューロタンが有効というデータがある。 ・ 心臓に対しては、うっ血性心不全や心房細動などの不整脈にも使用される可能性。 海外ではphase 3まで行われている。機序は、左心室のリモデリング抑制や Kチャネルブロックが言われている。 ・ 用量設定について。高用量にすると、収縮期血圧に対する降圧作用は頭打ちになってくる。 また、腎保護作用(輸出細動脈拡張作用)は上昇するが、逆に血中K値上昇により 腎悪化作用もある。その他、副作用は発生頻度が上がる。 ・ 商品名の由来は、ADVACED PRODUCT
<ARB全般に関して> ・ ARBの中でオルメテックのみ塩酸メトホルミン(メルビン等)やメシル酸カ モスタット(フオイパン等)を変色させる。(一包化等で接触すると、 メルビンやフオイパンが変色する。)安定性については不明のため分包は 避けて欲しいとのこと。 ・ ディオバン(バルサルタン)とアムロジピンを評価する「VALUE」試験より、 3~6ヶ月の早期ではアムロジピンの方が血圧をよく下げ、 心血管系イベントの抑制率が良かった。しかし、糖尿病など様々な疾患にはARBの 優れた効果が多く発表されている。 ・ 参考までに。24時間血圧における血圧降下度の順。(メーカー採用文献により) ① オルメサルタン(オルメテック) ② イルベサルタン(アバプロ) ※メーカーによると、オルメサルタンとは有意差ない程度とのこと。 ③ テルミサルタン(ミカルディス) ④ カンデサルタン(ブロプレス) ⑤ バルサルタン(ディオバン) ⑥ ロサルタン(ニューロタン)
<感想>
国内6番目のARB。オルメテックに匹敵するほどの降圧度。 また、粉砕した場合でも6ヶ月間の安定性があり、オルメテックのような他剤変色が 起こることもないので、有用で使いやすい薬剤といえる。 腎臓だけでなく、心臓にも有効性を示すデータがそろいつつあるので、 今後の適応の発展が非常に楽しみである。
| by gogohanayaku3
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