2008年06月28日
「アバプロ(イルベサルタン)」の勉強会をしました。
平成20619

アバプロ(イルベサルタン)の勉強会をしました。

 DT@妹尾店

      規格は50mg100mg錠の2種類。併売(イルベタン)あり。
      通常、成人1日1回50-100mgの服用。1日最大200mgまで。
      適応は、高血圧症のみ。
      T1/2は約15時間
      粉砕可。吸湿性に対し、6ヶ月間安定。
      主に胆汁排泄      降圧効果発現まで、約2W
    (参考までに。オルメテックは2W。他のARBは4WCa拮抗薬は1-W。)
      腎障害において、初期(早期腎症)にも末期(顕性腎症後期、腎不全期)
    にも使用可で有効とする試験データがある。なお、他のARBについては、
        初期にはディオバン、ミカルディス。末期にはニューロタンが有効というデータがある。
      心臓に対しては、うっ血性心不全や心房細動などの不整脈にも使用される可能性。
       海外ではphase 3まで行われている。機序は、左心室のリモデリング抑制や
       Kチャネルブロックが言われている。
      用量設定について。高用量にすると、収縮期血圧に対する降圧作用は頭打ちになってくる。
       また、腎保護作用(輸出細動脈拡張作用)は上昇するが、逆に血中K値上昇により
       腎悪化作用もある。その他、副作用は発生頻度が上がる。
      商品名の由来は、ADVACED PRODUCT 

ARB全般に関して>
      ARBの中でオルメテックのみ塩酸メトホルミン(メルビン等)やメシル酸カ
       モスタット(フオイパン等)を変色させる。(一包化等で接触すると、
       メルビンやフオイパンが変色する。)
安定性については不明のため分包は
       避けて欲しいとのこと。
      ディオバン(バルサルタン)とアムロジピンを評価する「VALUE」試験より、
       3~6ヶ月の早期ではアムロジピンの方が血圧をよく下げ、
       心血管系イベントの抑制率が良かった。しかし、糖尿病など様々な疾患にはARB
       優れた効果が多く発表されている。
      参考までに。24時間血圧における血圧降下度の順。(メーカー採用文献により)
       ①      オルメサルタン(オルメテック)
       ②      イルベサルタン(アバプロ)
                  ※メーカーによると、オルメサルタンとは有意差ない程度とのこと。
       ③      テルミサルタン(ミカルディス)
       ④      カンデサルタン(ブロプレス)
       ⑤      バルサルタン(ディオバン)
       ⑥      ロサルタン(ニューロタン) 

<感想>

国内6番目のARB。オルメテックに匹敵するほどの降圧度。
また、粉砕した場合でも6ヶ月間の安定性があり、オルメテックのような他剤変色が
起こることもないので、有用で使いやすい薬剤といえる。
腎臓だけでなく、心臓にも有効性を示すデータがそろいつつあるので、
今後の適応の発展が非常に楽しみである。